大手回転寿司チェーンについて、最近ふと気付いたことがある。よく考えたら私(あひるねこ)は、スシローくらいしかまともに行ったことがないのである。くら寿司は大昔に一度だけ入ったような気がするが、はま寿司に関してはマジで無(む)。完全ノーハマーだ。

それが先日、引っ越したことによって近所にハマーが出現。ならば行くしかねぇ! ということで今回、人生初ハマーしてきましたよ。予備知識ゼロの状態で試合に臨んだのだが、結論から述べてしまうと、タッチパネルが神すぎて感動した。ヤベェよあの板……。

・初はま寿司

「すき家」のゼンショーが運営している回転寿司──。それくらいである。私がはま寿司について知っていることと言えば。

そんなウルトラ無知な私なので、歴戦のハマーン(はま寿司ガチ勢的なニュアンス)の皆さんは「そんなことも知らねぇのか」と言わず、どうか温かい目でお付き合いいただきたい。

さて、初ハマーにあたり、編集部のはま寿司ファン数名にマストネタを聞いてみたところ、以下のような回答があったので共有しておこう。


活〆まだい(税込165円)
いくら(税込165円)
とろびんちょうレアステーキ(税込110円)
生ホタルイカ(販売終了 ※2023年7月11日時点)
カリカリポテト(税込220円)
旨だし厚焼きたまご(税込110円)


マグロと言えばスシローみたいなイメージがあるが、はま寿司のマグロもけっこうウマいとのこと。なるほど、参考になった。



・店内へ

テーブルに着いてまず驚いたのが、異様なまでの醤油の多さだ。マ、マジかよ……! だし、濃口、日高昆布、さしみ、ゆずぽんまであるぞ。こんなに大量に用意されているとは……スゲェな、はま寿司。


あと、レーンがとんでもなく速い。気付いたら注文した皿が到着している。え、リニア? このスピードだとイタズラする余裕もないだろう。ソニック寿司に改名した方がいいレベル。

・オススメを食す

まだ何も食べていないのにビビりっぱなしだが、たしかに言われた通り、はま寿司の『活〆まだい』は肉厚でウマい。200~300円は取っていいクオリティーではないか。


『いくら』も少々高いけどウマい。



『カリカリポテト』は名前の通り超カリッカリの激細タイプで、値段の割にたっぷり入っているのが好印象だ。

ポテトLOVEな2歳の娘に「スシローのポテトとどっちが好き?」と聞いたら「こっち」と即答していた。思った以上にサイドメニューも充実している。


が! それ以上に驚いたのが『とろびんちょうレアステーキ』の存在である。基本的に私はこういった炙り系のネタにはあまり興味がないのだが、控えめに言ってあと10皿は欲しいと嘘偽りなく思ったぞ。

・今日一の衝撃

ペッパーの香ばしさと、びんちょうの脂の旨みが渾然一体となって口の中でトロける……。1皿110円とはとても思えない。何なんだこれ、ウマすぎるだろ!

ところが……ここで私は、回転寿司において決して起きてはいけないであろう重大な事態に気付いてしまった。

ちょ、ちょっと待ってくれ! たしか鯛といくらって1皿165円だったよな? で、びんちょうステーキは1皿110円。ネタによって値段は異なるはずなのに……


なんで全部同じ皿なん?



・困惑

え、これ会計の時どうするの? 自己申告制? はま寿司は食べた皿の値段は自己申告制なの? めっちゃ客のこと信じるやん!

初めての経験だったので戸惑っていると、なんとタッチパネル上にさらなる驚愕のボタンを発見。マ、マジかよ……


「食器をかたづける」……だと?

・意味不明

はま寿司よ、お前……回転寿司って行ったことあっか?

回転寿司ってのはなぁ、自分が食べた皿を横に重ねておくんだ。その枚数を最後に店員さんが数えることで、支払い額が決まる場所なんだよ。それをお前……なんで片付けてんだよ! バイト初日だとしても伝説になるわ!!

・超万能

なぜ皿が不要なのか? その仕組みをお教えしよう。実ははま寿司では寿司が一切レーンを回っておらず、注文はすべてタッチパネルから行うことになっている(私が訪れた店舗では)。

これにより、注文が確定した時点で自動で料金が席に加算されるので、皿を数える必要がないのだ。店員さんの手間も省けるし不正もなくなるし、めっちゃええやんこのシステム。



他にも子供用の取り皿やイス、ガリや醤油の交換、持ち帰り用容器の手配などなど、あらゆることがワンタッチで済むようになっていて感心してしまった。

「いや普通じゃね?」と思うガチハマーンの方もおられるかもしれないが、アタイからするとこんなの生まれて初めて。すべての回転寿司がこうなってほしいと願わずにはいられなかった。最高だ。

・ついていきます

スシローに気軽に行けなくなってしまったことに対して一抹の寂しさを感じていたのだが、もうそんな心配はいらない。今後、私は「はま信者」として生きていく。お値段以上のネタの数々と感動タッチパネルによって、私は見事ハマーンへの道を歩み始めたのだった。

参考リンク:はま寿司
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.