みんな大好き、回転寿司。現在、日本で “4大回転寿司” と呼ばれるのが「スシロー」「はま寿司」「くら寿司」「かっぱ寿司」である。その4大回転寿司の中で最もウマいネタを探すのが、シリーズ「4大回転寿司ガチ食べ比べ」だ。

第16回目となる今回は、いまや回転寿司には欠かせない「ビンとろ編」をお届けしたい。まぐろの一種である以上、スシローが圧倒的に有利かと思われたが……詳細は以下でご確認いただきたい。

・ビンとろとは?

お高い寿司屋では目にしない回転寿司ならではのネタ、それが「ビンとろ」だ。「ビンチョウマグロは元々は小さいまぐろでツナとかにされる。他のまぐろとは比較にならないくらい安いんだよ。あとトロ以外は脂もほとんどない」……と、釣りキチの先輩が言っていた。なるほど。

つまり回転寿司の「ビンとろ」は、とろの部分だから脂がのっている、ということらしい。リーズナブルなのに安定のウマさ、ビンとろはまさに回転寿司にピッタリのネタと言える。そういう意味で「ビンとろ編」は、負けられない戦い……なのかもしれない。

・1日で食べ比べ

さて、調査方法はいつもと同様で1日(実際は3時間程度)で4つの店舗をハシゴした。短時間のうちに食べ比べをすることで、より正確なジャッジをするためである。なお、訪れた店は「かっぱ寿司」「くら寿司」「はま寿司」「スシロー」の順番だ。

これまで「赤身編」「ネギトロ編」「中とろ編」ではいずれもスシローが勝利しており、今回もスシローが優位かと思われていた……のだが。あの店のビンとろは、総合力でスシローをも超えていた。


・かっぱ寿司の「びん長まぐろ(110円)」

脂のりも程よく「回転寿司のビンとろ」という感じ。やや水っぽい感じもしなくはないが、安定感のあるウマさであった。めちゃめちゃオススメはしないものの、頼んで後悔することもないであろうスタンダードなビンとろ。


・くら寿司の「づけびんちょう(110円)」

この日は「ビンとろ」が無かったため「づけびんちょう」をオーダー。歯に絡みつくほどねっとりとした食感と、生姜の風味が爽やかなタレがなかなかのウマさであった。創意工夫は感じたが、正直ちょっとジャッジしづらい。でも普通にウマい。


・はま寿司の「とろびんちょう(110円)」

ビンとろにありがちな水っぽさが一切ない。脂のりも良く、カットも大きめ。回転寿司でこのビンとろが出てきたら「今日は当たったな!」と思えるほど優良。もっとも安い110円の皿であることを考えれば「絶対に頼むべき1皿」ではないだろうか?

・スシローの「びんとろ(165円)」

はま寿司同様、水っぽさが一切ない美味しいビンとろである。身の厚さも脂のりも弱点は見当たらず「さすが、まぐろのスシロー」と再確認した次第だ。一方でスシローのビンとろだけが165円であることを考慮して、僅差ではあるが「はま寿司の方が上」と感じた。味は文句なし。


ご覧のようにビンとろに関しては、総合力で「はま寿司」の勝利としたい。スシローのビンとろが110円だったら結果は違っていたかもしれないが、スシローとほぼ変わらないクオリティのビンとろを、110円で提供している はま寿司は実に立派だ。

また、やはりと言うべきか、どの店のビンとろも外す可能性は非常に低いのではないだろうか? 見知らぬ回転寿司に入ったとしても、とりあえず「ビンとろ」を頼んでおけば間違いない……のかもしれない。

というわけで、波乱の結果となったビンとろ編。得意のまぐろで1本を取られてしまったスシローの逆襲はあるのだろうか? 次回は初のスイーツとなる「プリン編」をお届けする予定だ。続報を待たれよ。

参考リンク:スシローはま寿司くら寿司かっぱ寿司
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.


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