回転寿司で寿司だけを食べる時代はとうの昔に終わりを告げ、今ではラーメン・揚げ物・デザート・コーヒーまで楽しめることがあたり前になっている。個人的には100%の確率で、スイーツとコーヒーを注文しています。

さて、大手回転寿司のネタをピンポイントで比較するシリーズ「4大回転寿司ガチ食べ比べ」の第17回は、定番スイーツ『プリン編』をお届けしたい。まさかあの店のプリンがあんなに美味しいだなんて……! あなたはご存じだろうか?

・寿司ネタよりハイレベル?

いまの時代、どこで食べても「美味しくないプリン」には滅多に当たらないが、当然ながら回転寿司のプリンもかなりウマい。個人的にはスシローの110円のプリンをよく食べているが「この値段なら文句はないよね」考えている次第だ。

一方で、他の回転寿司のプリンを食べるのは今回が初めてであったが「なんなら寿司ネタよりハイレベルな争い」なのではなかろうか? 大げさに言えば「回転寿司はプリンだけを食べに行く価値がある」と言っていいかもしれない。

・1日で食べ比べ

さて、調査方法は1日(実際は3時間程度)で4つの店舗をハシゴした。短時間のうちに食べ比べをすることで、より正確なジャッジをするためである。なお、訪れた店は「かっぱ寿司」「くら寿司」「はま寿司」「スシロー」の順番だ。

ここまで寿司ネタでは抜群の安定感を誇ってきたスシローを脅かすプリンはあったのか? 意外すぎるガチンコ勝負の行方は、以下でご確認いただきたい。


・かっぱ寿司の「プレミアムプリン(275円)」

今回、最も高額な275円のプレミアムプリン。「その価値があるんですかねぇ?」……なんて思っていたのだが、ハッキリ言ってめちゃめちゃウマい! 一瞬、時が止まるレベルでウマい!! え、かっぱ寿司のプリンってこんなに美味しいの?

方向性的には “とろける系” のプリンで、タマゴのコクがありチープさは皆無。ちょっとお高いカフェで出てきても通じそうなほど完成度は超高い。そう考えるとむしろ275円が安く感じるほど圧倒的なウマさである。


・くら寿司の「北海道みるくのプリンタルト(110円)」

シンプルなプリンではなく、タルト形式のプリン。プリンの部分に関しては他の店よりも本格度で劣るものの “タルト” という付加価値を加えたことは評価したい。最安値の110円という価格も高ポイントだ。


・はま寿司の「たまごプリン(176円)」

見た目は硬めのプリンかと思いきや、実際はとろける系のプリン。ボリュームはそれなりにあるものの、奥深さにはやや欠ける印象だ。とはいえ特にケチをつけるほどでもない、スタンダードなプリンである。


・スシローの「クラシックプリン(165円)」

この日はカップに入った110円のプリンが無かったため「クラシックプリン」をオーダー。舌に絡みつくねっとり感が心地よく、またいつものプリンとは違ってチープな味が一切しない。つまり、かなりコクがあった。

110円のプリンもあれはあれで美味しいが「クラシックプリン」を食べてしまったら、ちょっと110円のプリンには戻れないハズ。「シレッとプリンまで進化してやがる……!」と、スシローの懐の深さを感じずにはいれない。


再三お伝えしている通り、今回は本当にジャッジが難しい。……が、味だけではなく価格も考慮した結果、かっぱ寿司の「プレミアムプリン」を1位に推したい。味については他の店を上回っており、なおかつ「仮に同じ値段でも他の店がここまで美味しいプリンを出せるのか?」と考えたためである。

また、個人的にはとろける系より硬めがが好きなため、スシローの「クラシックプリン」もかなりポイントが高かった。価格的的にはくら寿司の「プリンタルト」もアリで、はま寿司のプリンだけが半歩出遅れている、といったところだろうか?

というわけで、プリンに関してはかっぱ寿司の「プレミアムプリン」を自信を持ってオススメしたい。「いざとなったら かっぱ寿司はサラダ軍艦とプリンの店で何とかなるんじゃない?」と頭によぎったほど、かっぱ寿司のプレミアムプリンは激ウマであった。

参考リンク:スシローはま寿司くら寿司かっぱ寿司
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.