カルピスの工場見学やアニメの聖地としても有名な群馬県館林市。ここでは煮豆腐というおかずが密かに人気のようだ。濃いめの味つけで煮た豆腐を地元民はむかしから食べているとのこと。
湯豆腐や揚げ出し豆腐などは知っているものの、煮豆腐なるものは未だに食べたことがない筆者。グンマー帝国民としてはぜひ味わっておきたいところ。どうやら東武鉄道・館林駅の近くに煮豆腐をオススメしている食堂があるらしい……。
・駅前のレトロ食堂
というわけでやってきたのが「館林駅前商店」。館林駅の東口改札を出てすぐのところにある食堂だ。大正ロマンを感じさせるレトロな店構えがナイス。
店内はわりと洋風モダンなデザイン。キッチンを囲むようにL字型のカウンター席があり、奥にはテーブル席もいくつかセッティングされている。こじんまりとしたお店ながらも開放感があって居心地よし。
さっそくメニューをチェック……豊富なラインナップの中でも、ひときわ目立っていたのが『煮豆腐』。価格が税込539円と少しばかり高めな気もするが、館林市の隠れソウルフードは味わっておかねばなるまい。
・チャーシューみたいな豆腐
注文してから約10分後、ついに煮豆腐とご対面。
め、めっちゃ茶色い……まるでチャーシューのようなビジュアル。しょう油でしっかりと煮込まれていて実にウマそうだ。
煮豆腐だけでは少々寂しいのでご飯や味噌汁、小鉢(おしんこ)がつく『定食セット(税込374円)』も注文。
・煮豆腐を食べてみた
箸の先からプルンッと柔らかな感触が伝わってくる。これは絹ごし豆腐っぽい弾力。切ってみると……褐色の表面に対して中は真っ白。この見事なコントラストに思わず食欲がそそられる。
なかなか濃い見た目をしているが、意外にも口当たりはマイルド。しょう油ダレと豆腐、どちらも大豆の甘みが強めなので、しょっぱすぎることはないだろう。
大豆の風味がすばらしく大変美味である。
案の定、味噌汁との相性は抜群で食べる手が止まらない。
あたたかいご飯の上に煮豆腐をのせてかき込むとこれまた格別! あっという間に食べ終えてしまった。
ほんのり甘じょっぱく絶妙なバランスで味つけされた煮豆腐。ついリピートしたくなるこの優しい味わいが地元民に愛される秘訣なのかもしれない。
観光やビジネスなどで館林市に出かけた際は、隠れソウルフードの煮豆腐をぜひ食べてみてくれ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 館林駅前商店
住所 群馬県館林市本町2-1-1
時間 10:00〜23:00
休日 不定休
参考リンク:Instagram @tatebayashi_ekimae_shoten
執筆:古沢崇道
Photo:RocketNews24.