Amazonで「花火」と検索すると2000件以上の商品がヒットする。手持ち花火、噴出花火、打ち上げ花火など、ありとあらゆる花火が売られているのだが、最も評価が低いのが「60連発の打ち上げ花火(星1.2)」だった。なぜ低評価なのかというと……

「60発も上がらなかった」「9発くらいしか上がらなかった」「半分も上がらなかった」といった感じで “連発数” に原因があるらしい。ただコメントも「9発くらい」「半分も上がらない」などと超テキトー。果たして実際のところはどうなのか。数えてみた。

・花火は数えるものじゃない

注文の2日後、自宅に花火が届いた。商品名は「60(ロクマル)魂 打上げ連発花火(2050円)」。説明によると「60発の紅星、緑星、黄星が、連続して高さ約20メートルに打ち上がります」とのこと。また「魂揺さぶられる迫力です」とも書いてあった。

力強くスタイリッシュなパッケージは期待が持てる。一応、火をつける前に「連発花火」について調べてみると……一般的に連発数が多いほど星が小さく、うち上がる高さが低くなるという。また、打ち出される星の数はあまりあてにならないそうだ。花火業界的にはそういうものなのだとか。

とはいえ、60連発を購入した方は「ドーンドーンと60回打ち上がること」を期待して購入しているだろう。いくら業界的に「あてにならない」とは言われても「60連発」と謳っている以上、実際に打ち上がる数が9回だったら「いや待ておい」と言われても仕方がない。

ちなみに本体にも「星が同時に打ちあがる構造になっているため、60連発を確認できない場合がある」と書いてある。つまり「同じタイミングで何発かドドドンと打ちあがるから数えられないかも」ってことだろうか。かなり弱腰。それがロクマル魂かよ。


それでは火をつけるぞ。気合いと根性でカウントしてみせる。



…………


ドッ!



あっ、ヤベッ。


何があったのかというと、焦って動画撮影の録画ボタンを2回押してしまい撮影がストップしてしまった。急いで写真撮影に切り替えるも、連発のスピードについていけず、結局打ち上げ開始約2秒後に再び動画撮影を開始。って、クソォォオオオオオ! 

自分なりの気合いと根性でカウントした結果、たぶん「37〜40発」だろうと思ったのだが、あらためて動画撮影できた場面を確認してみると……

7〜8発とカウントしていた部分も、スロー再生をすると、実際には「同時発射」で10発くらい打ち上がっていることがわかった。となると「60発」というのも大げさな話ではなさそう。てか、それよりもミスったのは……

連発数ばかりを気にしていた(発射口しか見ていない)ので、結局どんな花火が上がったのか全く分からなかった。紅星、緑星、黄星が同時に高さ20メートルに打ちあがる姿は美しかったのだろうか。

というわけで、連発花火は「連発数はあてにならない」&「数えるのは難しい」ので全体を見て楽しむべし。おそらく多くの花火は数字通りの設定なんだと思う。

正確に検証はできなかったが、それくらい連発花火を数えるのは難しいということだ……と強引にまとめておく。すみませんでしたァァアア!


参考リンク:Amazon「60(ロクマル)魂 打上げ連発花火」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.


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