人間とはいつの間にか “マイルール” を決めてしまうもの。例えば「マックで食べるならこれ」「スタバならこれ」といった具合だ。それはそれで素晴らしいとは思うが、普段はアンテナに引っ掛からないものの中にお宝が潜んでいる可能性は否めない。

そんなお宝をいとも簡単に発見できるのが、シリーズ「店員さんの自腹レコメンド」である。第4回の『バーミヤン編』でも「普段は食べないけど確かにウマい」というメニューがズラリと登場するぞ。

・全ては店員さん次第

まずは本企画の趣旨を説明しておきたい。『店員さんの自腹レコメンド』はその店で働く店員さんに「自腹でも食べるくらいオススメのメニュー」を教えてもらうガチ企画である。事前に許可取りはしていないため、店員さんの対応に全てがかかる “成り行き任せな企画” と言えよう。

なので毎回オススメのメニューを聞く店員さんは慎重に見極めているのだが、そのときバーミヤンのホールにいた店員さんは1人のみ。ネコ型配膳ロボットなどを導入しているためか、今回は選択の余地が無かったことをお伝えしておく。

しかも日本語は流暢とはいえ、対応してくれたのは40代中盤と思(おぼ)しき中国人の女性店員さん。果たしてこちらの意図が伝わるのか? オススメと言われてフェアメニューばかり紹介されてもイヤなんだ……。

が、結果的に女性店員さんはかなり出来る方であった。こちらの意図を理解し、オススメしてくれたのは全5品。その理由も納得しかない。


・野菜たっぷりタンメン(699円)

「野菜が好きなので」という理由でオススメしてくれたのがこちらのメニュー。バーミヤンでタンメンは初めてだったが、意外にもサッパリしすぎていない。野菜もたくさん摂れて食べ応えもあり! これはかなり優秀なメニューかもしれない。


・小籠包(384円)

「私が1番好きなメニューです」とオススメしてくれたのが小籠包である。モチモチの皮からあふれ出すジュースは旨味がギッシリ! タレとのバランスも非常に優れた美味しい小籠包である。


・本格焼餃子(296円)

バーミヤンの餃子はかなりクオリティが高いことで知られているが、店員さんも「餃子も結構食べます」と言っていた。特に餡は旨味が強く、価格もめちゃめちゃリーズナブル。バーミヤンでは絶対に押さえておきたい一品だ。


・ホイコーロウ(659円)

タンメンと同じく「野菜が好き」という理由でオススメしてくれたのが「ホイコーロウ」である。いつもは肉ばかりに気を取られているが、確かにキャベツもピーマンもしっかりウマい! 適度に歯応えを残した炒め具合が絶妙だ。


・マンゴー豆花(439円)

店員さんがかなり出来る人だったため「最後にデザートでもありますか?」とお願いしたところ、即決で「マンゴー豆花」をオススメしてくれた。豆花の淡い甘みに「練乳 + マンゴー」のインパクトがガツン! 初めてだったが大変おいしゅうございました。


・マジで出来る人

先述の通り、中国人の女性店員さんはかなり出来る人でこちらの意図をしっかりと汲み取ってくれた。個人的には普段バーミヤンでは頼まないメニューが多かったため「知られざるバーミヤンの扉」が開いた気分である。いや、タンメンは満足度高いよ。

当初は「大丈夫かな?」と不安になったものの、結果としては素晴らしい提案をしてくれた女性店員さん。また「野菜が好き」という軸での編成に深く納得した次第だ。バーミヤンがお好きな方はぜひ参考にしていただきたい。

参考リンク:バーミヤン
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.