早いもので2022年も残りあとわずか。このところ寒さも増し、いよいよ冬が本気を出してきた。朝晩なんてメチャクチャ冷え込むし、この冬もいよいよアイツの出番……ヒートテックにお世話になるしかないだろう。

言わずと知れた王道インナーであるヒートテック。ユニクロ聖闘士(セイント)の私は季節を問わずにいろんな聖衣(クロス)を持っているのだが、先日イオンで気になるものを見つけた。その名も「ピースフィットウォーム」。見た目は似ているけど、ヒートテックとどう違う?

・トップバリュブランド

トップバリュブランドであるピースフィットウォームは大きく分けて3種類。ノーマルタイプ、綿、そして厚地と痒い所に手が届くような構成で、その特徴としては「ふわっとしていて、あたたかい」なんだとか。

一体どれほどのものなのか。比較するならば、やはりユニクロのヒートテック。ピースフィットウォームは厚地、ヒートテックは極暖と似たようなタイプを買って着比べてみることにした。


・ピースフィットウォーム(厚地)

まずは先鋒ピースフィットウォームから。お値段1408円で素材の方はレーヨン50%、アクリル27%、ポリエステル18%、ポリウレタン5%。機能としては保温、接触温感、吸湿発熱、吸放湿性、ストレッチ、静電気防止といったものがあるらしい。とりあえず着てみたところ……

見た目は「ヒートテックです」と言われても分からないほどにソックリ。ただ、素材に綿が含まれていないため、着ていると「トゥルン」や「スベッ」としたような “なめらか” な感じを受ける。

キュッと締まる感覚があって体に密着するから暖かいものの、個人的にはフム……といったところであった。着心地を求めるならば綿100%タイプ(1078円)の方がいいかもしれない。ちなみに長袖だけじゃなく半袖のものも売られているぞ。


・ユニクロ「ヒートテック」

対するヒートテックの極暖は1990円とピースフィットウォームに比べてワンコインほどお高い。素材は綿52%、アクリル41%、ポリウレタン7%。発熱、保湿、吸放湿、消臭、抗菌防臭、ウルトラストレッチ、形状保持、風合いといった機能がある。その着心地はというと……

今さら説明するまでもないだろうが、ユニクロだけに「安定のクオリティ」だ。肌面に100%コットンを使用しているから、身体が包み込まれる心地よさと言おうか。やはり着慣れた安定感が感じられて、だいぶ気持ちいいし暖かい。

だが、ワンコインほどでピースフィットウォームと劇的に差があるかと聞かれたら、明確な答えを出せない自分もいる。どちらも暖かく着られるし洗濯してもそこそこ早く乾いてくれるから、買うにあたっての分岐点としては肌触りくらいといったところだった。


・温度調整インナー

最近のインナーは安い上に優秀だなぁ〜と感心したものだが、意外な伏兵が私の中で高い評価になったからお伝えしておこう。イオンでピースフィットウォームを買ったついでに見つけて購入した……

温度調整インナーが思った以上によかったのだ。お値段1408円とピースフィットウォームの厚地と同じ価格ながら、パフォーマンスは上々。素材はレーヨン60%、ポリエステル35%、ポリウレタン5%。なんでも繊維中のマイクロカプセルが寒いときは熱を放出、暑いときは熱を吸収してくれるのだというが……

実際に着てみると薄手ながら、しっかりと暖かい。それでいながら肌にピタッとしすぎず、着ていてラクでもある。これからの時期、電車や建物内との温度差が悩みの種となるなか、インナーが勝手に温度調整してくれたらありがたいことこの上ない。

着膨れもしなければ、もちろん洗濯しても乾くのは早い。個人的にはこれをヘビロテしていきたいとさえ思っている。

今のところ、私の中では「ヒートテック=温度調整インナー>ピースフィットウォーム(厚地)」といった評価で着回しているのが現状だ。それにしても、最近はファミマにも暖か系インナーが置いてあるし、便利で選択肢の多い世の中になったものだなァ。

参考リンク:トップバリュ
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.