中学生のころ、安全ピンでエイッ! と開けた大量のピアスの穴。「こんなに多く開ける必要があったのだろうか」という気もするが、青春の思い出なので全く悔いはない。今も現役で頑張ってくれている我がピアス穴たち、今後もよろしくな!

と、それはいいのだが……あれから20年以上、ずっと私を悩ませ続けている問題がある。それは “ピアスの穴がめっちゃ臭ぇ” ということ。「ピアスの穴がめっちゃ臭いんだよね」と他人に言ってもなかなか理解してもらえないので、実際にニオイを嗅がせてみることにしよう。

・あなどってはいけない

協力してくれるのは当サイトの中澤記者原田記者。ともに人生で一度もピアスを開けたことがなく、もちろん他人のピアス穴のニオイを嗅いだ経験もない。

先鋒は中澤記者。「穴が臭いってどういう意味?」とか言っているが……すぐに分かるさ。

ちなみに今回の件 “ピアス穴の内部が臭い” のであって、耳そのものが臭いという意味では決してない。ピアス穴周辺の耳たぶをほぐし、中から染み出す風味(?)を指にまとわせることで香りを感じることが可能なのだ。私はニオイを撒き散らして生きているワケではない。くれぐれも誤解のなきよう。

中澤記者の鼻元へ、ゆっくりと指先を近づける……





思わず乙女っぽくなる中澤記者。


彼いわく「腐ったような悪臭がする」とのこと。「病院へ行ったほうがいいんじゃないのか」と真面目に心配されてしまった。一応お伝えしておくと私は過去に皮膚科と耳鼻科を受診した経験があり、医師の見解によると別に腐っているとかではないらしい。


お次は臭いものが苦手な原田記者。


ニオイを嗅ぐ前から吐き気をもよおしている様子だが、これも仕事だ。さ、グイッと……




人は誰しも、体のどこかに “クサい部分” を隠して生きている……その秘密を正直に明かした私の勇気、みんなで褒め称えるべきではないだろうか?


・そんなアナタに贈る

さて先ほどお伝えしたとおり、ピアス穴のニオイに悩み続けたこの20年、私は何度も病院を受診している。ピアス穴のほとんどは10〜20年間ピアスを一度もはめていない。今後ふさがる可能性もない。よって何か手を打たない限り一生クサいままと推測される。

そんな私が今回、ワラを掴むつもりで購入したのが『ピアスホールクリーナー』(アマゾンで1099円)だ。ピアス穴のニオイは「汗や耳アカが溜まること」によって引き起こされる場合も多い。これはピアス穴の汚れを取り除き、ニオイの発生を抑えようという趣旨の商品である。

使い捨てのフロスを清浄液(ふきとり用化粧水)に浸し、そのままピアス穴を貫通させる仕組み。日頃から耳表面の消毒は行っているが、穴の中を直接そうじできるとは画期的だ。私はここから1カ月間、『ピアスホールクリーナー』で真面目にピアス穴をそうじし続けた。


1カ月後、結果は…………?




残念ながら “クサさ消滅” とはいかなかった模様。しかし原田記者の証言によれば「1カ月前よりはだいぶマシになった」そうなので、そうじを続ければきっとクサさが消滅する日もくるだろう。

ピアス経験のない方は「信じられない」と思うだろうが、言わないだけでピアス穴のニオイに悩む人はかなり多い。そんな人たちの道標となるべく、今後も試行錯誤を重ねたい所存だ。あと何度も言うけど私の耳そのものがクサいわけでは決してないので、そこんとこ誤解のないように!

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

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