1000円自販機と聞いて、「あっ! 知ってる!!」となった方は一定数いることだろう。それもそのはず。過去にテレビ番組で何度か取り上げられているし、当サイトでも砂子間正貫が自宅近くで、GO羽鳥が武蔵小山アーケード商店街の近辺でチャレンジしている。

しかし今回は、これまでの場所とまったく違う。新宿歌舞伎町のど真ん中だ。しかも、歌舞伎町の中でも立地がまたヤバい。周りを見渡せば……

・「健康」な店ばかり

自販機の隣も向かいも、お子様は入ることが許されないお店。その形態を日本語に直訳すれば「健康」なのに不思議と健康な雰囲気はなく、店舗タイプかデリバリータイプかと言われたら店舗タイプ……というロケーションである。

おかげで、私は写真を引きで撮ることが出来ない。よって、本記事では自販機に寄りまくりの画像しか掲載できない点をお許しいただきたい。


また、詳しい場所について説明すると別方面から怒られる可能性があるので、それも難しいことをご理解いただければ幸いだ。


・ヤバい場所の1000円自販機にまつわる疑問

ロケーションについて説明したところで、1000円自販機についても軽く触れておこう。こちらは記事内で自販機と言っているが、普通の自販機のように商品を選ぶことは出来ない

どれも価格は1000円で、何が出るかは開けてみるまでのお楽しみ。まぁ、福袋をイメージすれば分かりやすいかと思う。

ただ、福袋は福袋でも怪しさ全開の福袋。自販機の表には「貴方の夢を探して下さい」「夢の扉を開いて下さい」といった文言が散りばめられており、立地と完璧にマッチしている。


もしかしたら、日本中探しても歌舞伎町ほど1000円自販機が似合う場所は他に無いかもしれない。そう思うと同時に、私の中で1つの疑問が生まれた。


この自販機の商品って、周囲を行き交う客層に合わせたラインナップになっているのだろうか?


というか、私が自販機の設置業者だったら絶対に客層のニーズに合わせる。その方がお客さん的に満足しそうだし、自販機ごとに個性を出しやすいからだ。

ただ、もしそうだとすると私の目の前にある1000円自販機の商品はヤバそうである。あまりにもハードすぎて記事がボツになる可能性も十分ある。もし仮に掲載できたとしてもモザイク必須。

やれやれ、仕事が増えそうだぜ──と思いながら、私は自販機に1000円を投入した。適当なボタンを押すと、ゴトンという大きな音が。商品の受け取り口を見たら……



シンプル極まりない白い箱


場所が場所だけに、そのシンプルさが妙に怪しく思える。せめて合法なものであってくれ! ──と祈りながら、私は会社に持ち帰った。


・開封の儀

あとは中身を確認するのみ。妙にドキドキするのは自販機の立地が立地だから仕方がない。な〜に、もし完全に非合法なものが入っていて記事がボツになったところで、死ぬわけではない。

そうやって自分を勇気づけながら開封してみた。すると……!



え?



ミニオンズ!?



いや、いや、待て、待て!



この振動はお前……!



モザイク必須のオモチャ……


じゃなかった


なんなら振動する方(たまご型扇風機)は対象年齢6才以上。一方のフィギュアは対象年齢が3才〜8才。どちらも完全に子供向けである。


・結論

そんなわけで調査結果をまとめると、歌舞伎町のヤバい場所にある1000円自販機から出てくる商品はまったくヤバくなかった……ってことになる。

強いて言うならば、歌舞伎町とミニオンズというギャップがヤバい。というか、「ヤバい場所の商品」というバイアスでミニオンズを見ると、このキャラクターがとんでもない変態に見えてくる。


そういう意味でヤバいといえばヤバいが、おそらく1番ヤバいのは私の頭……という気がする。どうやら私にはちょっとばかり休憩が必要なようなので、今日はこのあたりで失礼しよう。では。

執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.