私(佐藤)が新型コロナウイルスに感染してから、早いもので1カ月半が経過した。幸い、後遺症もなく以前と変わらず生活できている。

東京・有楽町の感染拡大時療養施設(東京スポーツスクエア:2022年4月25日運営終了)を退所した直後に請求していた保険(給付金)がようやく支払われたので、その金額についてお伝えするとともに、今の正直な気持ちを明かそう。

・どこにもいけない辛さ

施設療養した3月15日~21日の1週間を振り返ると、とても辛かったことを思い出す。施設内で過ごすこと自体は全然苦ではなく、食事は充実していたしシャワーやトレーニングルームなどの設備も整っていて、むしろ快適なくらいだったが……


どこにも出かけることができず21時には消灯。空間と時間の自由がなくなるのは大変なストレスだった。毎日窓から外を眺めていたよ……。

余談だが、同じくコロナに感染しホテル療養をしていた当サイトの中澤星児によると、ホテルではUberを頼むことさえできなかったとのことだったので、施設療養はホテル療養より快適だったらしい。とはいえ、また行きたいとは思わない……。


・宿泊療養証明書が遅い……

施設入所前からお世話になっている保険屋さんに連絡をしており、保険を請求するのに必要な書類は私が帰宅するより前に届いていた。帰宅後すぐに書類を郵送しようと思ったのだが、ここから時間がかかった。というのは、保健所に「宿泊療養証明書」を催促しなければいけない。

受け取るのに3~4週間を要するとのことで、実際に私の手元に届いたのは、入所からちょうど1カ月経った4月14日。催促したことさえも忘れそうになっていた頃だ。


保険会社の書類は1カ月前に書き終わっていたので、宿泊療養証明書を封筒に突っ込んで送るだけだった。


・臨時収入ラッキー! ではない!!

そこからさらに2週間を経てようやく給付金が振り込まれた。その額は20万円だ。


私が加入している入院総合保険は、自宅療養・施設療養にも適応され、1~30日の療養期間に対して20万円が支払われるものだった(支払われる金額は、保険会社や加入している保険内容によっても異なるものと思われる)。


正直に今の気持ちを明かすと、「臨時収入だ、ラッキー!」という気分があるかというと、まったくない! そりゃお金はないよりあった方がいいけど、あの症状の辛さはもう味わいたくないのだ。発作的な激しい咳にずいぶん苦しめられ、初期は38度の熱が出ていた。あれで軽症だったということは、重症化したらさらなる辛さを味わうことになる。怖すぎる……


3回目のワクチン接種が進み、感染者数も減少傾向にある。「マスクを外したい」と考える人がいるのもよくわかるけど、私は当面マスクを手放す気になれない。1度コロナを経験したらもうコリゴリだ。できる限り感染のリスクを減らしたい。

とにかく今後も感染拡大予防に努めるとともに、感染が疑われる場合はすみやかに検査することをオススメする。

参考リンク:東京都福祉保健局
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24