39℃の発熱から連載している「新型コロナを発症した話」。8日目なので、さすがに熱も症状も問題ないが、だからってホイホイ出られないのが宿泊療養である。なぜなら、この隔離は人にうつさないためだから。

私(中澤)は3泊しているが、あと2泊。隔離期間いっぱいまでいるわけだ。しかし、これだけ宿泊すると、最初は分からなかったものが見えてくる。というわけで、宿泊療養の現場をあるあるという形でお伝えしたい

・【新型コロナ宿泊療養にありがちなこと30連発】

1. 入所が決まってからバタバタしがち
2. 荷物が普通の旅行以上になりがち
3. 送迎車での送迎に内心テンション上がりがち
4. 送迎ドライバーからの電話に緊張しがち
5. 入所時の受付の目が覚めるような隔離オーラ
6. 例えるなら看守が接客してくれる刑務所
7. というか、内心ハシャいですみませんでした
8. むしろお手数をおかけして申し訳ございません
9. 受付の隔離オーラでテンションが現実に戻りがち
10. もはや症状治まりかけだけど空気を読んで元気じゃないフリしがち
11. 健康チェックアプリ・LAVITAの入力を忘れた時の最終手段 →「突入」
12. 電話からの突然の力技にLAVITAの重要性を理解しがち
13. 館内放送にやはり感じる隔離オーラ
14. 部屋から出ないことを強調しすぎな件
15. と思いきや、ルールを破って出る人が普通にいるらしい
16. 事実、部屋から出てはいけない時間のはずなのに廊下で物音がしがち
17. なんなら声も聞こえがち
18. 周囲の気配と館内放送からにじむ管理の大変さ
19. お疲れさまです
20. 2日目ですでに帰りたくなりがち
21. アマプラやNetflixを無意味に更新しがち
22. 部屋を出る人の気持ちがわからんでもない
23. 弁当も出てくるし自発的に何かをやる気が無くなる
24. 結果テレビを垂れ流し
25. ネットとテレビって別物なことに気づく
26. テレビを垂れ流しながらソシャゲ
27. それだけで1日が終わりがち
28. っていうか、寿司が食べたい
29. 自分がクズな気がする。ただ……
30. こんなにゆっくりできたのは何年ぶりだろうか


──以上。何もやることがなさすぎて気が急く部分もあるのだが、結果的には自宅療養よりもゆっくりできている気がする。ご飯用意してくれるしな。

・これから宿泊療養に行く人へ

また、これから宿泊療養をする人には、とりあえずジュースを持っていくことをオススメしたい。全てがスケジューリングされているため、自分の意志で摂取できる甘みがあると割と気晴らしになるぞ。

なお、新型コロナを発症したことから開始している本連載だが、宿泊療養は5日目からだ。合わせてお読みいただけると、より宿泊療養の雰囲気が伝わるかと思う。

さて、次回は9日目。宿泊日ラストなので、今回の宿泊療養で出た弁当について触れたい。1週間くらいずっと食べ続けることになるので、なんだかんだでかなり重要な弁当の質。はたして、どんなものが出ていたのか? 9日目に続く


執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.