何だかんだで2021年も終わりが見えてきた。年内の天体イベントも、残すところあとわずか。当サイトでも扱う可能性のあるものとしては、あと2つといったところか。

そのうちの一つが、毎月恒例の満月だ! 2021年12月19日は、満月の夜。ネイティブアメリカンによる呼称は「コールドムーン」。そして、今年最小の満月でもあることから「マイクロムーン」でもあるぞ! 

・コールドムーン

北米で最も古くから農期や天気、暦に関する情報などを伝えてきたThe Old Farmer’s Almanacによると、「コールドムーン」とはネイティブアメリカンたちの中でもモホーク族による呼称なもよう。

理由は読んで字のごとく、いよいよ寒さが厳しくなってくるシーズンの満月だから。その点については現代の日本でも同様で、本格的に冷える日が多くなってきている。


・マイクロムーン

そして今年のコールドムーンには、見逃せないビッグな理由がある。それは今年最小の満月だということ。つまり、通称マイクロムーン

地球からの距離が近くて大きく見える満月の事をスーパームーンと呼ぶが、その反対の現象である。月は地球の周りを回っているが、その軌道は楕円形。ゆえに近くなったり遠くなったりし、地上から見た大きさも変化するというわけだ。

一応ことわっておくと、日本では「スーパームーン」や「マイクロムーン」に対し、公的機関が定義を示したことはない。サイエンティフィックな名称ではなく、主に民間のメディアが人々の関心をひくために使う呼称だ

とまあ、かなり身も蓋も無い事実をぶっちゃけたが、こういうのは乗っかったもの勝ち。マイクロムーン……なんだかクールな響きでイイではないか。

今年のスーパームーンはちょうど皆既月食だったため、撮影した方も多いだろう。今夜のマイクロムーンも撮影し、見比べてみてはいかがだろう。サイズだけでなく、明るさにも差があるぞ!


・天気は

最後に、気になる各地の天気を見ていこう。気象庁によると、18日午前7時時点での予報はこんな感じ。どうやら関東はおおむね晴れるもよう。


関東以外だと、残念ながら天気に恵まれそうなエリアはそこまで多くないようす。日本海側はめっちゃ雪の予報が出ているし。というか、東京も最低気温1度かよ! まさにコールドムーン。観測にはしっかりと防寒対策をしたうえで望もう。

参考リンク:国立天文台The Old Farmar’s Almanac気象庁
執筆&Photo:江川資具
Screenshot:気象庁