無駄のないスッキリとしたデザインと機能、それがバルミューダ製品だ。自宅の家電をバルミューダで統一したならば、さぞかしシュッとするだろうなあと思っている。

とは言え決してお安いものではないため、サイトを覗いて満足する日々だ。そんなある日、ライトや扇風機と名を連ね、あるものを発見。『BALMUDA The Curry』って、何ぞや。


・バルミューダの炊飯器を購入するのがベスト? 

バルミューダと言えばトースターやケトル、レンジに炊飯器と台所家電も充実している。なのでそれらの使用例のひとつとして、カレーを挙げるというのであれば、まだわかる。

しかし、そうではなく『BALMUDA The Curry(バルミューダ・ザ・カレー)』はカレーそのもの。この商品があれば、自宅で美味しいカレーが完成しますよというシロモノなのだ。

よくよく説明書きを読むと “BALMUDA The Gohan(炊飯器)のごはんと組み合わせることで、ご家庭で簡単に素晴らしいカレーライスを楽しむことができる” と書かれている。

つまりはまあ、炊飯器を購入するのがベストという話なのかもしれないが、それにしても何故敢えてカレーなのか。これは是が非でも買って確かめねばなるまいと言うことで、ポチっと注文(税込810円)だ。 


・デリーとの共同開発商品です 

届いた箱を見ると、白を基調としたなんともシュッとしたビジュアル。さすがはバルミューダである。そしてサイト上にも明記してあるが実はこちら、老舗カレー店・デリーと共同開発したものなのだ。いやはや、尋常でない気合いの入れようではないか。


箱を開けると入っているのはカレーソースのみ。具材は入っていないので、各自で調達しなければならない。ここまで見てきたところで既視感があるなあと思いきや、それもそのはず。

記者は以前にデリーのレトルトカレーを、購入したことがあるのだ。あちらもルーのみが入っている仕様だった。

デリーのものも随分美味しかったので、バルミューダ版にも自ずと期待は高まる! おすすめレシピに従い、作っていくとしよう。


まずは「塩・こしょう・カレー粉を振る」とある。なるほど……? いやいや待て待て、塩こしょうはまだわかる。がしかし、備え付けられていないカレー粉を振るべしとは、少々ハードルが高い気がするぞ。


割とスパイスカレーを作るのが好きな記者は数種類のスパイスを常備しているのでそちらで代用したが、台所からパッとカレー粉が出て来る人はどれだけいるだろうか。さすがはバルミューダ、意識が高いぜ。


続いて熱したフライパンに油をひいて鶏肉を炒め、茹でてひと口サイズに切ったジャガイモを用意。鍋にカレーソースを開けて、鶏肉とじゃがいもを入れ沸騰したら火を止める。

煮立たせすぎると風味が損なわれるので、沸騰するかしないくらいで、すぐさま火を止めよう。なんともはや、バルミューダのカレーは気が抜けない。隅々まで注意を向ける必要があるようだ。


そうこうして完成したカレーは、それはそれは美味しそう。まず、香りが良い。パンチの効いた、フレッシュなスパイスの匂いがする。この香りだけで、ご飯が進みそうな勢いだ。


これはもう確実に美味しいでしょう、という予想通り、いや予想以上のウマさ。辛口であると書かれてはいたが、見た目には優し気な色合いだ。言うほど辛くないのではと思いきや、口に入れた瞬間ジワッと汗がでるくらいには辛い。


しかしながらサラサラとした舌触りと、スッキリとした後味なので、スルっと2人前くらいは食べ切ってしまいそうだ。辛味が強いので子どもには向かなさそうだが、スパイス自体のクセは少なく爽やかなので万人が好きそうな味ではある。

つまりは、とても美味しいです。デリーっぽさも感じられながら、しかしデリーには(多分)ない味。バルミューダカレー、アッパレだな! 


バルミューダが炊飯器を売るためだけに頑張ったとは思えない、カレーにかける情熱を感じた次第。念のため2箱ポチっておいたのだが、足りなかったな……と後悔しているところだ。またあとで購入するとしよう。

参考リンク:BALMUDA The Curry
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼デリーと共同開発した、バルミューダのカレーが美味しい~!! 

▼パウチされています

▼サラサラしたタイプ

▼具材に味付けして

▼それらの具材に火を通してソースと軽く煮込むだけ

▼デリーっぽさもありつつ、デリーには(多分)ない味がしました

▼家に常備しておいて損はなし