「マニア」って区分けほど、ボーダーラインのハッキリしないものも珍しいだろう。どこからマニアになるのか? または、どこからマニアではないのか? とりあえず3カ月くらい前までプロレスをほぼ見たことがなかった私(中澤)はプロレスマニアではないと思う。

しかし、そんな私は現在、「新日本プロレスワールド」に加入している。なぜに私のようなド素人が「新日本プロレスワールド」に加入するに至ったのか? その理由を記したい。

・「新日本プロレスワールド」とは

「新日本プロレスワールド」は、月額999円で新日本プロレスの試合が見放題となる動画配信サービス。新日本プロレス版のNetflixみたいなもので、ベルトを賭けた大きい試合から地方巡業や海外武者修行まで全ての試合が配信されている。プロレスマニアであれば加入して損のない内容だ。

とは言え、プロレスファンならNetflixのノリで加入するサービスかと言うとそういうわけではない。例えば、ロケットニュース24編集部には、GO羽鳥とP.K.サンジュンというガチのプロレスファンがいるが、この2人は新日本プロレスワールドに加入していないという。

要するに、プロレスマニアの中でもリアルタイム・ガチで、1日1回プロレスを見たいような人が加入するサービスがこれなのだ。では、なぜそんなマニア向けサービスにド素人の私が登録するに至ったのか?

・キッカケ

キッカケはやはり『有田と週刊プロレスと』である。私が、Amazonプライムのプロレス解説番組『有田と週刊プロレスと』を見てプロレスに興味が湧いたことは以前の記事でお伝えした通り。

私でも、その熱さを追体験できるようなトークが展開される本番組。試合を長々と見るほどの気合はない私でも、これなら見られる。そんな感じでスルスル進んでいったところ、どうしても見たくなった試合があった。2016.4.10『オカダカズチカvs内藤哲也』である。

・見たすぎた

挑戦者・内藤哲也が、年下のスーパー王者オカダカズチカを倒し悲願のIWGP王座初戴冠を果たすこの試合。IWGPに憧れるもずっと獲れなかった内藤と、24歳でIWGPを初戴冠した天才オカダの関係性も熱い。試合後、不遇の内藤がやっと手に入れたIWGPのベルトを放り投げるのも胸にクるものがある。

しかし、これがもうYouTubeに全然ない。権利の問題だろうが、欠片もない。試合前の煽り映像だけはある。その映像を見た1秒後に光の速度で新日本プロレスワールドに登録したわけだ。煽り映像に私も煽られた。

・加入してから目覚めた

そこから時代を追って内藤の試合を見ていったのだが、オカダカズチカはオカダカズチカで良いし、飯伏幸太とか柴田勝頼とか絡む人全員魅力がある。そこでプロレスの面白さに目覚めた。ちなみに、今は高橋ヒロムからのエル・デスペラードのファンになりました。

猪木や長州力、タイガーマスクなどのもはや歴史と化している試合や名シーンもある新日本プロレスワールド。登録する前は、マニアじゃないと楽しめないだろうと思っていたが、むしろ私のような興味を持ち始めのド素人の方が楽しめるかもしれない。

参考リンク:新日本プロレスワールド
執筆:中澤星児
Photo:RocketNews24.