みなさんは「オーギョーチーゼリー」を食べたことがあるだろうか。冷たいプルプルのゼリーに、甘酸っぱいシロップがかかっている、台湾の伝統的なスイーツだ。

あまり見かけることの少ないデザートだが、台湾フェア中のカルディで偶然売っているのを発見。食べてみたところ予想以上においしくて、行くたびに買い込むほどハマってしまった。冷蔵庫でよーく冷やして暑い日につるっと食べるのが最高なんだよなぁ。

だが、店に行くたびになんだか減っているように見える在庫。不安に駆られまさかと思いカルディに問い合わせたところ、なんと7月まで販売後、今年は無くなり次第終了になるとのこと。

これは非常にまずい。夏本番の1番暑い時に入手できない可能性があるじゃないか。オーギョーチーゼリー漬けの日々を送りすぎて、もう普通のゼリーじゃ満足出来ない身体になっちゃってんだぞ!

このままでは今年の夏を乗り切れる気がしない。かくなるうえは自作するしかないだろう。幸い、オーギョーチーゼリーは簡単に作れるとのこと。

ということで、さっそくネットで原料の「愛玉子(オーギョーチー)」なるものをポチってみたのだが……



……なんだこれは?


怪しい……怪しすぎる。袋に草がぱんぱんに詰まったこの感じ、テレビでよく見る例のブツに見えないこともない。なんでも台湾で自生するイチジクの仲間の植物だそうだが、この種がどうやったらプルプルのゼリーになるのだろう。全く想像ができない。

しかも、1袋でなんと6人分のオーギョーチーゼリーが作れるという。得体がしれなさすぎるが、とりあえず作ってみることにしよう。

・思わぬ精神トラップが仕掛けられた、オーギョーチーゼリー手作りキット

オーギョーチーゼリーを作るのに必要な食材は、水と謎の種のみ。今回はネットで見つけた、調理器具もセットになったものを使用した。

まずは種を布で縛って、てるてる坊主を作り……

水の中でひたすら揉む! てるてる坊主の頭を揉みしだく! 優しく揉むのではなく、ガシガシ満遍なく扱いたほうが良いとのこと。なんでも粒表面の植物繊維を水に溶かし出す作業なんだとか。

そして揉むこと7分。水に色ととろみが付いてきたので、容器に流し込んで固まるのを待つことに。

動かさないよう気を付けて放置し、30分後にプルプルになっていたら成功だ。だが、私にはこの30分がとてつもなく長く感じた。なぜなら……


説明書からここまでのプレッシャーをかけられるとは思いもよらなかったからだ。「大丈夫、気軽に挑戦してみてください」って、固まらなかったら傷ついた心をどうしてくれんだー!?

なんでも、親孝行で働き者の娘がゼリー状の水溜まりを山中で偶然見つけ、病気の母に食べさせた。そこから「愛くるしい娘が見つけた玉のような果物」が、「愛玉子(オーギョーチ)」と命名されたとのこと。そういった経緯もあって、心根の良い人が作るとよく固まり、横縞な心の持ち主が作ると溶けやすいと言われてるそう。

こんな感じの由来が説明書に詳しく書かれていてとても面白いのだが、正直プレッシャーしかない。そのまま固まらなかったらもうお嫁に行けないかもしれない。

ドキドキしながら待つこと30分。果たしてゼリーはどうなっているのか……!?



やったーーー! 固まった! あー、正直焦った。

原料はシンプルに愛玉子の種と水のみなので、そのまま食べても特に香りも味もしない。そのため今回はカルディの商品に寄せて、適当に作ったレモンシロップをかけて食べてみた。他にもはちみつやジャムをかけてもいいし、そばつゆや酢醤油でもイケるそう。

さてさて肝心のお味は……うん、思っていたよりおいしい。種のインパクトが強すぎて、全く味に期待をしていなかったが、冷蔵庫で冷やして食べると、普通のゼリーと遜色ない。ゼリー自体に甘みが付いてない分、カルディのものよりさっぱりとした印象だ。

ただ、自作してみてどうだったかと言われると、既製品の方が断然ウマい。シロップの質によるものだろうな。ゼリーは無味無臭に近いため、どうしてもかける物のおいしさで味が決まってしまう。

モミモミとゼリーを作る工程は楽しかったので、すごく美味しいシロップが作れる人ならば、種から自作するのもアリかもしれない。が、私のような、めんどくさがりで料理が下手なやつはおとなしく既製品を買ったほうが良いのだろう。

固まるかどうかで冷や冷やしたオーギョーチーゼリー作りだったが、よく見たら99%は成功すると書かれていたから、みなさんも安心して挑戦してみてほしい。それでも固まらなかった場合は……水質のせいにしちゃえばいいんじゃないかな!

参考リンク:楽天市場「お招きや ディデアン」カルディ「オーギョーチゼリー」
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.