「アークランドサービスホールディングス株式会社」という企業をご存じだろうか? 「かつや」を筆頭に、肉めし「岡むら屋」、からあげ「からやま」、タイ料理「マンゴツリー」、カレー「camp」などなど、18ものブランドを展開する会社だ。

そのブランドで開発中のメニューや未発売のメニューを販売する実験店舗が存在した! そのお店「MWキッチン(ミールワークスキッチン)」では、週替わりメニューを平日限定30食、たったの500円で提供しているのだ! 

開発中のメニューなので「内容や盛り付けなどが毎日同じとは限りません」とのことだが、専門店のランチであることには変わりない。しかも500円だと!? なんてステキな店なんだーーっ!!

・週替わりメニュー

お店は2021年2月15日、東京・千代田区にオープンした。オープンのニュースリリースによると開店時間は11時半となっていたが、その時間に行ってみるとすでに行列ができている。おお! やっぱランチ500円は魅力的だよね!


入店後にお店の人に聞くと、営業は11時からだった。どうやら今は状況が変わったようだ。ちなみに閉店はランチがなくなり次第終了。30食を売り切ったら店じまいとなるので、訪ねる時には気をつけよう。


さて、入店を待つ間にお店の週間メニューを見たら、今週(5月10~14日)は東京・高田馬場の「スンドゥブ 中山豆腐店」、来週は渋谷・原宿の「東京たらこスパゲッティ」のメニューを提供予定とのこと。


今週の中山豆腐店のメニューは冷麺だ。レギュラー冷麺としらす冷麺の2種類あり、それぞれ税込500円。ミニプルコギ丼は税込100円で付けることができる。私はしらす冷麺にミニプルコギ丼を食べることにした。


・中山豆腐店の冷麺

店内はカウンターのみ6席。入店すると先に会計を済ませて、席が空くのを待つ。待っている間に店内を見回すと、壁には同社が運営する店舗のブランドロゴがズラリと並んでいる。こんなにあったとは改めて驚きだ。岡むら屋のテストメニューを食べてみたいなあ。


しばし待った後に、カウンターの端に着席。さらに少しして注文した品が出てきた。


今シーズン初の冷麺だな。麺の上には2種のしらす干し、それにゆで卵と大葉、ネギが盛られている。丼はちょっと小さめ、500円という価格を考えると、このくらいの大きさが適正サイズかも。昼めしをガッツリ食いたい人には足りないかもなあ。


スープはサッパリしていて、暑くなるこれからの季節にちょうど良さそうな味つけだ。あいにく訪れた日は曇りで気温も低く、さわやかな味を楽しむのには暑さが足りなかった。残念……。


麺はコシがあって、歯ごたえがしっかりしている。食欲が衰える夏場に、スルリとした喉越しを楽しめそうだ。


ただ個人的には、冷麺よりもプルコギ丼の方が満足度が高かった。甘めの味付けで、肉の旨味がご飯にまでしっかりと浸透している。これだけを売る牛丼専門店があったら、人気店になるかもしれない。通いたくなるようなクセになる美味さである。



・可能性のある実験店舗

ちなみに卓上にはアンケート用紙が用意されており、料理や価格設定などについて感想を書くことができる。コレが次回メニューやサービスに生かされているようだ。


500円でブランドの味をお試しできる、面白い実験店舗ではないだろうか。何より500円でランチを食べられるのは有難いので、可能なら店舗を増やして欲しい。今後の展開にも期待!

・今回訪問した店舗の情報

店名 MWキッチン(ミールワークスキッチン)
住所 東京都千代田区神田駿河台3-3-3 K&T.T駿河台ビルディング1F
時間 11:00~(平日30食限定、なくなり次第終了)
定休日 土日祝

参考リンク:PRTIMES
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24