あなたは覚えているだろうか? 昨年2020年12月2日にネット上を席巻した株式会社Casaを。社長の社員A氏への罵倒音声を週刊文春が報じ「罵倒音声」というワードがTwitterトレンド入りした。

問題の詳細は、当時の週刊文春の記事をご確認いただくとして、この文春砲の直後、Casaの株は大暴落。安くなっていたので約80万円分買ってみた

・買った理由1

私がCasaの株を買った理由は2つある。まず、前述の通り安くなっていたから、文春の記事が出てからの1週間でCasaの株は20%ほど下がって1000円代となっていた。これはCasaが東証一部に上場してからの値動きで見てもかなり安い額だ。要するに「市場価値より下がっている」と思ったのである

・買った理由2

2つ目は、私は以前から「保証会社って良い商売だな」と思っていた。保証会社と契約している賃貸の物件は、保証会社を通さず借りることはほぼできない。いや、法律上はこちらの意志をゴリ押しすることは可能なのかもしれないが、大家が嫌がって審査を通さない可能性もあるというのだ。今の家を借りる時に不動産屋に聞いた話だが。

借りる側としてはそれで万が一審査に落とされたとしたらキツイ。この関係性は押し付けられているようで嫌なのだが、部屋を借りるのに保証人がいらないというのは便利なことも確かなので、痛しかゆしなのだ

そして、ちょっとイラッとするということは良い商売の証だと思う。というわけで、良い商売してる株が市場価値以下だったので買った。シンプルな理由である。応援するというより、「この流れ止まらないだろ」という感じ。

・半年後こうなった

まあ、私は昨年株取引を始めたばかりの素人なので、文春砲の影響がどれくらい続くのかはよく分からないが、半年くらい置いといたら株価戻るんじゃね? そんなノリだったことを覚えている。で、結論からいこう。約半年が経った2021年4月21日朝の株価がこちらです。


まだ下がんのかーーーーーーい

ちなみに、パワハラ問題については特別調査委員会が設置され、2月26日に最終報告がアップされている。それによると、利害関係を有しない外部専門家を中心にした委員会の判断は、反社会勢力との間に一切関係が認められず、パワハラがあったと認定されなかったというもの。すなわち白である。

調査内容の詳細も書かれているが、報道にあった社長の発言に至る流れや事実関係も明記されており、複数人の証言から立証されている。ちなみに、文春に告発したA氏はこの聞き取りを拒否したそうだ。詳細はCasaIRニュースにアップされている調査報告書を見ていただければと思う。

文春の記事は主にA氏の言い分側に立っているので、どちらが正しいのかはもはや私のような傍観者では判断できない。という気がするんだけど、報告書発表時は少しだけ株価が上向きになっただけだった。そして、ちょっと上向きになったところで3月11日の決算でまた下り坂へと反転したのである。自社買い発表したのに

・地獄

その時点でさすがに底をついたかに思われたが、今朝もCasaは下がっていた。文春砲後から考えても10%以上下がっている。まだ下あったんすねェェェエエエ!! っていうか……


最近の日経平均ヤバくね

一時期3万円代とかいってたのにここ数日で「ギューン!」と落ちてる。今日だけで600円くらいぶっ飛んでるじゃないか。そりゃCasaも下がるでしかし。含み損13万て。ここが地獄ですか

怖いのは上がりまくっていただけに、まだまだ下に余裕があるというところ。しかし、暴落は「みんなが忘れた瞬間にやって来る」とも言うし、株2年目の素人である私にはわからない。これも勉強か。まあ、Casaが良い商売と思うのは今でも変わらないので1年スパンで見守っていきたい。

参考リンク:文春オンライン、株式会社IRニュース「特別調査委員会の最終調査報告書受領及び公表に関するお知らせ(PDF)
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.