調子が良いと思ったらズバンと落ちる。株価が下がるのは一瞬だ。そんな感じで2020年12月に株価が大暴落したのが家賃債務保証会社の「Casa」である。キッカケは文春砲なのだが、まあ詳しくは以前の記事を見ていただけると幸いだ。

安くなっていたから80万円株を購入したら、さらに下がったことはお伝えした通り。数日で含み損13万という地獄。あれから3カ月が経った。長い……とても長い3カ月。そして、ついに! Casaの株価が高騰したァァァアアア!!

・鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス

損切りするという選択肢もあった。しかし、私が持ち続けた理由はシンプルで、Casaの決算が全然悪くなかったからである。さらには、配当利回りも約3%くらいあるし、やっぱりこの株価はお買い得な気がした。

というわけで、さらに約20万円分買い足した。合わせて100万円。これだけ買うと、なんかもう「上がらないなら上がるまで待てばいいじゃない」と思うようになった。鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギスである。

・悟り

株を買うって別にお金が消えて無くなっているわけじゃないのだ。減ったり増えたりするだけで。貯金してるくらいの心持ちで見ていると、ちょっと下がったくらいでは心が微動だにしないようになってきた。

ハイハイ、今日もじわじわ下がってるね。何? 5円? 小せえ小せえ。1000株でもたかが5000円じゃないか。ちょっとくらい上がったり下がったりしたから何だって言うのか。そんなの地球の歴史から見ると何もなかったに等しい。もっとガツンと来いや! そして3カ月が経った2021年9月8日の朝……



ガツンとキタァァァアアア!!


株価が急高騰していた。実は、前日の9月7日にCasaの決算発表があり、これがとても良かったのである。

・いくら儲けたのか

待ちに待った反発。さっそく儲けを計算してみよう。えーと、約1017円で800株を買って、さらに約937円の時に200株買い足しているから私の取得価格の平均は1001円か。つまり、1001円を超えた分が儲けになるわけだ。さて、いくらプラスが出ているのだろうか? Casaの株価は……



980円



まだマイナスゥゥゥウウウ!!


確かに私は暴落後に株を買ったはずだが、そこからのじわじわで思っていた以上に株価が削られていたようだ。

・プラ転

ちなみに、9月8日は日経平均も上がり3万円台に。おかげさまで私の保有銘柄も4万3103円の含み益となった。-13万だった3カ月前から比べるとプラスに転じただけで嬉しい。

9月9日午前現在も、Casaは980円台、日経平均も3万円台をキープ。さて、これから上がるのか? それとも再び下がるのか? いずれにせよ、株長者への道はまだ長そうである。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.