2021年3月23日の午前10時から、一部を除く全国の松屋にて『さばの味噌煮定食』の販売が開始された。3月2日から朝定食として『さばの塩焼き定食』が登場していたが、それに続く第2弾とのこと。時間が午前5時から午前11時までと限定されている塩焼きとは違い、味噌煮は1日中注文可能だ。

ところで、鯖の味噌煮系の定食そのものはド定番。やよい軒や大戸屋のような定食屋はもちろん、松屋同様にあくまで牛丼をメインとする吉野家にも、類似のメニューが存在する。そんな定番中の定番を、ここにきて新商品として投入した松屋。どう仕上げてきたのか大いに気になるところだ。さっそく食べてみたぞ!

・3種

松屋の「さばの味噌煮定食」シリーズは3種展開。『さばの味噌煮定食』、『さばの味噌煮定食 豚汁セット』、そして『さばの味噌煮御膳 豚汁・とろろ付 』で、それぞれ並が税込み690円、790円、そして890円となっている。


豚汁セットも魅力的だったが、今回は『さばの味噌煮御膳 豚汁・とろろ付 』をオーダー。ライス大盛りは無料サービス中。ライス特盛は税込み930円となっていた。


ほどなく提供されたのがこちら。


ほどよいサイズの鯖の味噌煮がそこに。


気になるのは、鯖の上に盛られた もろみ味噌の存在だ。鯖の味噌煮は外食だろうが手作りだろうが缶詰だろうが、安定して間違いなくウマい。逆に言えば、どこで食べようが差が生じにくい……と個人的には考えている。

しかもド定番メニューなため、売り出すには何らかの特徴を付与して差別化する必要を感じる。松屋の場合は、この もろみ味噌こそが鍵なのではなかろうか。


・完全勝利

それではいよいよ食べてみよう。鯖はとても柔らかく、それでいてほどよい弾力を維持する絶妙な具合に煮込まれている。いい感じだ。


口に入れると、濃いめな味噌と、もろみの味、そして微妙に入っている生姜のフレーバーが、舌から一気に脳まで攻め込んできた。なるほどなるほど、そういう感じか! そして、とろろを乗せた白米という追い打ち……! 言うまでもなくウマい。


定番の鯖の味噌煮を、王道から外れることなく、うまく特徴づけることに成功していると思う。特に濃い味付けは、白米との相性が素晴らしい。ライス大盛り無料の嬉しさが倍増する。ちなみに小骨のたぐいは全く入っておらず、鯖特有の臭みも感じられなかった。

これは、世にあふれる数多の鯖の味噌煮定食の中でも、上位に食い込んでくるクオリティではなかろうか。公式HPによると、ライス大盛り期間は2021年4月6日までで、さばの味噌煮は数量限定だそうだ。せっかくなので、たっぷりの白米と共に、是非食べてみてくれ!

参考リンク:松屋
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.