すでにお伝えした通り、丸亀製麺が誇る神メニュー『あさりうどん』が2021年3月2日、待望の復活を果たした。当サイトきっての “あさり信者” であるサンジュンと私(あひるねこ)は、さっそく毎年『あさりうどん』を食べている最寄り店舗へと駆け付けたのだが……。

不可解なことに、今年はその店舗での販売はなし。それどころか、東京23区内のほとんどの店舗から『あさりうどん』が姿を消していたのである。こんな地獄のような話があっていいのだろうか? 絶望に暮れた私は、その理由を丸亀製麺に問い合わせてみることに。

・レア化する『あさりうどん』

丸亀公式サイトに掲載されている『あさりうどん』の販売実施店舗(PDF)によれば、東京都内で同メニューを扱っているのはわずか17店舗(2021年3月7日時点)。他にも埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪、福岡などで、どういうワケか『あさりうどん』を販売していない店舗が多く見られた。

去年までは割とどこでも食べられた印象があるだけに、今年の販売店舗数のあまりの少なさはちょっと驚きだ。前回の記事でもあったように、すべてはサンジュンの愚行のせいなのか……?

・直撃取材

気になった私は、丸亀の広報さんに『あさりうどん』の販売店舗が今年はやたら少ない理由を聞いてみることにした。以下、『あさりうどん』を愛する人は必見である。


──教えてください。『あさりうどん』に一体何が起きているんでしょうか? 個人的には今年最大レベルの悲報だと思うのですが……。


「残念なお気持ちにさせてしまい申し訳ありません。販売店舗の選定についてですが、ショッピングセンター内の店舗の場合、厨房にIHがないことが多く、『あさりうどん』のようにご注文をいただいてから調理をする商品は、ご提供が難しくなっております。

なので今回ですと、同じく新商品の『坦々うどん』のみをご提供していたりするんです」


──なるほど、IHの問題なんですね。でも私たちが行ったお店は、ショッピングセンター店舗ではありませんでしたよ? これはどういうことですか?


「IHがあるのに……という店舗につきましては、お客様の数や調理商品の出数によって販売商品を検討しております。丸亀製麺は、店内製麺で手づくり・できたてをお待たせせずに ご提供することを大切にしているのですが……」


──ええ、知っています。知っていますとも。


「ありがとうございます。ただ、『あさりうどん』のようなフェア商品以外にも、『牛すき釜玉』や『親子丼』など、他にも調理商品はございまして……。

こういった商品のご注文が多かったり、そもそも多くのお客様にご来店いただいている店舗については、お待たせしてしまう可能性を少なくするためにも、ご提供商品を選定させていただいております。じゃないと、大切なうどんがお会計前に伸びてしまいますから」


──なるほど、人口が多い県に『あさりうどん』を販売していない店舗が多いのは、そういう理由もあったんですね。


「もちろん食材の量の問題の場合もありますので、一概には言えないのですが……」


──とのことである。たしかに『あさりうどん』は、前から作るのに時間がかかりそうなメニューだなと思っていた。だからこその あの至上のウマさなんだろうが、来店客数の多い店舗で連続で注文が入ると、会計待ちの時間が長くなってしまうことは想像に難くない。

『あさりうどん』の販売が今後どうなっていくのかはまだ分からない。だが今回同様、食べられる機会が減るかもしれないことを私とサンジュンは覚悟せねばならないだろう。もし販売店舗が近所にあるという人は、その幸せを我々の分まで存分に噛みしめてくれ!

それにしても……サンジュンの “アレ” はまったく関係なかったな。

参考リンク:丸亀製麺
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.