日欧合作の超大作ドラマ『THE HEAD』がついに今夜、Huluで世界30カ国同時公開となる。日本人として唯一出演するのは我らが山Pこと山下智久だ。現在彼のインスタフォロワー数は日本人男性1位とあり、配信を心待ちにしている人も多いだろう。

昨年末、私がヨーロッパ旅行のスケジュールに無理してスペインの “テネリフェ島” をねじ込んだのは、ここが『THE HEAD』のロケ地だという情報を掴んだからである。公開されれば山Pファンが山と押し寄せるだろう。早めに行っとくべきと考えたのだ。

かくして訪れたテネリフェ島だが、結論から言うと山Pとか関係なく完全に最高だった。ヨーロッパの人たちにとって “日本でいう沖縄” 的ポジションらしいこの島は、簡単にいうと「貧乏人でも行けるリゾート」だったのである。

・韓国でも聖地

現地の人の話によると、人口95万人ほどのテネリフェに住む日本人は10世帯に満たないのだそうだ。島を歩いていると不思議と韓国語で話しかけられることも多い。アジア人の私はヨーロッパの他地域だと、現在は9割ほどの確率で「ニーハオ」とあいさつされるハズだが……。

これにはテネリフェが『ユン食堂2』という韓国の人気リアリティ番組の舞台になったことから、島を訪れる韓国人観光客が激増したという背景があるらしい。いわゆる “聖地巡礼” は世界共通の文化なのだなァ。

そうなると『THE HEAD』が公開されれば今度は日本人がドッと増え、「こんにちは」のあいさつが飛び交うようになるのだろうか? ここまで来といてなんだが、正直なところ「絶対なる」とは言い切れない自分がいる。

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いよいよスペインでの撮影も残すところあと僅かになりました。 たった2ヵ月半だったかも知れないけど、一生忘れない夏になりました。 撮影は想像以上にタイトだったので、僕は自分の心を前向きにできる場所を見つけて、リフレッシュしていました。 そんなお気に入りの場所を今回みんなに紹介したいと思います。 有名な観光地ではないけど特別な場所になりました。 今はまだ力不足ですが、いつか僕が、皆んなの特別な場所になれたらと思いました。 次回の投稿はアイスランドからお届けしたいと思っています! Finally, there are only a few places left to film in Spain. It was just only two and a half months, but it has become a summer I will never forget. The filming was tighter than I had imagined, so I found my self trying to find a place refresh and get my mind right. I’d like to introduce you to some of my favorite places. It is not a famous tourist spot, but it has become a special place for me. I want to send my next post from Iceland!

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なぜかというと『THE HEAD』の設定上の舞台は南極。常夏のテネリフェとは似ても似つかぬ空間である。どうやらこのドラマは “野外シーン” をアイスランド、 “屋内シーン” をテネリフェで撮影したものらしいのだ。ってことは……


テネリフェの美しい海や山、ましてや街並みなんて、ドラマ内には一切登場しない可能性があるってことに……!


とはいえ山Pがテネリフェ島に数カ月滞在したのは確かだし、ドラマの多くの部分が撮影されたこともまた事実である。実際に放送されてみれば “ビーチで泳ぐシーンがクライマックスだった” という可能性も無いとは言い切れないワケで、そこは最終回まで観終えてからジャッジしたいところだ。うん。


・立地に二度見

それではここからテネリフェの魅力について少し紹介させていただきたいと思う。先ほどお伝えした通りテネリフェ島は正真正銘のスペイン領だ。ただし場所を確認すれば誰もが地図を二度見することだろう。

……こんなもんどう見たってモロッコやないか! 1000歩譲ってポルトガルなら分からんでもないが、スペインとするには1万歩くらい譲らねばならない立地だ。「小笠原諸島は関西の一部」とでも言われたような気分である。

そのへんの歴史的経緯はさておき、ともかく「気候はアフリカなのに文化と人種はヨーロッパ」という不思議な島が存在する運びとなった。日本から直行便はないが、ヨーロッパ主要都市からLCCを利用すれば飛行機チケットは1万円以下のものもザラ。


・天国ポイント①「物価が安い」

庶民がハワイやグアムなど “リゾート” と呼ばれるところへ旅行しようと思ったら、数十万の費用は覚悟しなければならないところだろう。そもそも欧米はリゾートでなくとも日本より物価の高いエリアが多いのだ。チップだってバカにならないしね……。

そこへきてテネリフェ島の物価は、ヨーロッパ主要国でいえばかなりローカルなエリアと同水準。分かりやすくいえば「スーパーは日本よりやや安く、外食なら日本と同じくらい」といった感じだろうか。

またタバコや酒などはモロッコの銘柄が普通に販売されているようだ。タバコでいえば日本より高いことで知られるヨーロッパ諸国よりもかなり安い印象。もしかすると大陸とは違う流通経路によって物価が成り立っているかもしれない。

パリやロンドンではハンバーガーひとつ食べるにも険しい表情で小銭を数えたものだ。それに比べりゃここは天国……地元の人に勧められたグルメは海鮮のパエリヤ、煮込み肉を挟んだ揚げパン、チーズに生ハムなど。どれもおいしく、安かった。


・天国ポイント②「ビーチが多くて空いている」

さて、リゾート客が多く滞在するのは島の南側の海岸線ぞいである。基本的にどこもローカルな雰囲気が漂っており、私は1週間の滞在で人混みには一度もお目にかからなかった。

海岸線上にはビーチが点在しており、誰でも勝手に泳ぐことが可能。リゾート地にありがちなしつこい物売りや怪しい人物などは皆無だ。にも関わらず綺麗なトイレやシャワーが多い……そういったタイプの天国である。

私が訪れたのは11月だが日中は暑く、日光浴や海水浴する西洋人が多数。

砂浜のみならず岩場や船着場など……

海岸線の「どうぞお泳ぎください」ポイントはどこまでも続く。

ここで1年くらいボーッとしたいな……。


・天国ポイント③「ベタなリゾートも味わえる」

“海と自然とローカルな日常” がテネリフェのスタンダードだが、もちろん “ベタベタなリゾート” も存在する。ただしハワイのように高級エリアが存在するとかではなく、「田舎の海辺にポツンと高級リゾートホテル出現」といった感じだ。

「土地だけはあるぞ〜」といわんばかりの豪華なホテル内は、日本人がイメージする “トロピカルリゾート” そのものである。

ワイキキなら10万円くらいしそうな雰囲気にもかかわらず、安い部屋だと1泊1万円台から宿泊可能だ。貧乏旅行派の私だが、この金額でトロピカルリゾート体験できるなら1度くらいやってもいい気がする。

ところで客層は家族連れや年配カップルなどが主流で、「クラブでハシャぎたい」等といった少数の “パリピ層” には物足りないかもしれない。

しかしご安心! バーやクラブが連なるエリアも存在していてパリピもニコニコだ。こういったエリアはホテルや住宅街からは離れたところにあるのでファミリー層もニコニコ。テネリフェはみ〜んながニコニコになれる島なのである。


・移動手段にだけ注意

さらに島中心に位置する『テイデ山』はスペイン最高峰の火山である。テイデ山で撮影された山Pの写真がすでに公開されているから、この山は少なくとも「聖地確定」といっていいだろう。

テネリフェを訪れる際にひとつだけ注意したいのが移動手段についてだ。島には電車が通っておらず、車での移動が基本。しかし日本からはメジャーな旅行先でないせいか、事前にレンタカーを手配するのがなかなか困難なのである。

私は何も考えず深夜の飛行機で到着してしまったのだが、タクシーを捕まえられずメチャクチャ困った。テネリフェは恐らくあなたが想像するよりも田舎だ。事前にホテルに相談しておく等することが望ましい。


・配信は今夜22時から

すっかりテネリフェを気に入ってしまった私としては、できれば『THE HEAD』内にテネリフェの面影を感じたい。しかし仮にそうでなかったとしても、山P自身が数カ月を過ごし「特別な場所になりました」と語ったこの島の、同じ空気を吸いに行くだけでもファンにとっては十分「聖地巡礼」といえるはずだ。

ここを訪れる際はぜひ歩きやすい靴をはいて、素朴で不思議なスペインの離島を味わいつくしてほしいと思う。『THE HEAD』は今夜22時からHuluで配信開始。全編英語で撮影されたという山Pの海外デビュー作、ファンならずとも正座で観賞するしかない。

参考リンク:Hulu『THE HEAD』公式サイト
Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:Googleマップ(iOS)

▼海鮮が名物のテネリフェ島

▼高級ナイトクラブ(踊るほう)もあるよ

▼山の上から絶景が広がる

▼どこまでも美しい海!

スペインといえば生ハムだよね