普段、よく自販機やコンビニで飲み物を購入する私(佐藤)にとって、缶やペットボトルの処分は他人ごとではない。もし飲食店で飲み物だけを購入できれば、ゴミを処理する手間がいくぶん軽減されるかもしれないのだが……。
そんな私のような人に、ちょうど良いアプリが存在した。「ボトルト」というサービスである。これは、時代を先取りしたサービスと言えるだろう。事前にアプリ内で利用店舗の商品を購入しておき、マイボトルを持ってお店に行くと、飲み物だけを持ち帰ることが出来るのだから。
・アプリに登録
このサービスは2019年6月から東京・渋谷区代官山で実証実験がスタートし、2020年3月10日からJR東日本のベックスコーヒーショップの一部の店舗でも取り扱いが開始となった。その使い方についてお伝えしたいと思う。専用アプリはAndroid・iOSでそれぞれリリースされており、本稿ではiOS版での利用方法をお伝えする。
まずは「ボトルト(BOTLTO)」アプリをダウンロードし、端末にインストール。初回起動時に、ユーザー登録する必要がある。
必要項目を入力した後に、登録メールアドレスに6桁の認証番号が送信される。これを入力すればアカウント作成完了。
再度トップ画面に戻ってログインする。
・チャージ
初回ログイン時は、残高がゼロ。ドリンクを買うことができないので、チャージする必要がある。
チャージは1000~3万円、もしくは任意の金額を入力して行う。
続いて支払い。支払いにはカードかApple Pay(Androidの場合はGoogle Pay)を利用する。今回はカード決済で1000円分のチャージを行った。これで準備完了だ。
・事前に飲み物を購入
次に、店舗でドリンクを購入する。今回利用したのは、JR新宿駅構内にあるベックスコーヒー新宿店。
入店前にアプリで利用店舗を表示する。
そして好みのドリンクを購入。ここでは1ポイント1円換算となっており、今回はブレンドコーヒーLサイズを選択した。通常店舗では350円で提供しているものが300ポイント。つまり50円引きの300円で購入することができた。マイボトルでの利用なので、1本分のペットボトルを削減したことになるようだ。
購入を完了すると、アプリ上で商品券が発行される。商品券の有効期限は1カ月。あらかじめ購入しておいて、行ける時にお店に行くのもアリだ。入店して画面をレジに提示する。
・商品の受け取り
先の画面「受取」をタップすると、画面上半分はスタッフが見やすいように上下反転して表示される。続いて「受け取る」をタップし、マイボトルをレジのスタッフに渡す。
ボトルに入れてもらったコーヒ―を受け取り、完了ですべてのやり取りが終了する。正味、お店では商品を受け取るだけだ。
初回利用時は若干戸惑うかもしれないが、1度使ってしまえば、あとはかなり楽になるのではないだろうか。プラスチックゴミが環境に与える問題が世界的に取りざたされている。プラスチックストローから紙ストローに替えるお店が増えていくなかで、このサービスはそのもう1歩先を行っているように思う。
今後ますますマイボトル利用が推奨され、この手のサービスが増えて行くのではないだろうか。
参照元:日経トレンド、PR TIMES、ボトルト、ベックスコーヒーショップ
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24