ゲームセンターに行くと、時折クレーンゲームの中に景品として入っているデカいお菓子。取ったことがなくとも、「中に小さいのが入ってるんだろう」と想像がつく。

それどころか、外箱に何袋入りか書かれていたりする場合も割とある。それら景品用のデカいお菓子の中で、個人的に最近とても気になっているものがある。それは、デカい いちごみるく のキャンディ

・そもそもあまり狙われない説

筆者(江川)は、割とよくゲームセンターに行くタイプ。ゆえに、デカい いちごみるく のことも、もうずいぶん前から知っていた。知っていたが、今まではそこまで興味がわかなかったのでスルーしていた。

というか、デカいお菓子を狙う人というのは少数派な気がする。クレーンゲームで人気の景品といえば、やはり流行のアニメや漫画、ゲームなどのグッズだろう。例えば『ONE PIECE』のフィギュアなどは一年中それなりの種類が入っている気がする。間違いなく需要があるのだ。

ポケモンの ぬいぐるみ なんかも定番。入れ替わりが激しいのは、やはり放送中のアニメのフィギュアなどである。これらの景品が入っているクレーンゲームは、景品も順調に減っていく。

一方で、デカいお菓子のクレーンゲームは事情が異なる。いつでも同じものが入っている気がするが、人気という感じはしない。そもそもプレイしている人もそんなに見ない。たまに小さい子供連れのパパなどが、子供にせがまれ慣れない手つきでプレイし、そして何も取れずにフィニッシュする程度。

狙った獲物を確実にゲットするような、クレーンゲームガチ勢が狙うのは、きっと人気のぬいぐるみやフィギュアなどだろう。お菓子は、ふらりと立ち寄ったファミリー層が暇つぶしにやる程度なのではないか。

そしてふらりと立ち寄るようなファミリー層は、クレーンゲームなど得意ではあるまい。きっとデカいお菓子もなかなかゲットされることが無いのではなかろうか。もしかして、これらのデカいお菓子を実際にゲットし、中身を見た人はそんなにいないのではないか……

的なことを考えていたら、急に気になってきたのだ。特にデカい いちごみるく である。内容量も外からは全く分からないし、なによりデカいキャンディの形をしているところが、単に外箱をデカくしただけの他のお菓子よりも強い気がする。ということで


ゲットしてみた。


ちなみに700円かかった。上手い人ならたぶん400円とかで取れそうな気がする。高いのか安いのかは中身を見るまで何とも言えないが、とりあえず達成感とちょっとした感動はある。この後、デカい飴を抱えたまま街を歩いていたらめちゃくちゃ注目されたことも記しておこう。

なお、ゲームセンターの店員さんに、取る前と取った後の写真はいいが、取ってる最中についてはNGと言われた。取り方などが広まるのは好ましくないとか、そういう事情があるのかもしれない。

ということで、いかにして取ったかなどの詳細は伏せさせていただく。でも、店員さんにどうやって取るのかコツを聞けば、大体教えてもらえるぞ。デカい いちごみるく が欲しい方は、各自ゲームセンターにて頑張ってみてほしい。


・あけてみる

いよいよデカい いちごみるく の真相に迫っていこうと思う。まずは外側に、成分表などが印刷されたシールが貼られている。



読んでみると、発売元は株式会社ヨシナとなっているが、販売者はサクマ製菓株式会社。賞味期限は2020年11月と、意外と短い。そして、アミューズメント専用景品との記載も。

このシールは、包み紙が開かないようにする封の役割も果たしていた。シールを引き裂いて包みを開けると……



モンスターボールじみたカプセルが


ぶっちゃけ持った感触でわかっていたけどな。微妙に取っ手のような突起がついているため、完全な球体ではない。突起の意味はよく分からないが、開く前の包み紙のねじられていた部分の片方は、この突起が軸になっていた。製造の過程で重要なのかもしれない。

さて、このカプセルが最後の砦。これを開ければ、デカい いちごみるく の真相が明らかとなる。中から出てくるのは夢を感じさせてくれる現実かもしれないし、あるいは非常な現実かも知れない

何かを明らかにするときには、常にリスクが存在するものだ。より具体的には、知ってよかったと思える場合と、知りたくなかった場合があるということだ。そして、どちらになるのかは、知らなければわからない。

なんにせよこの先にあるのは現実である。心の準備はよろしいだろうか? それではお見せしよう。中に入っていたのは……


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いちごみるく2袋


2袋



Report:江川資具
Photo:RocketNews24.