各地の学生にウマイ飯屋を教えてもらう、シリーズ「学生グルメの旅」。第2弾の今回は大阪府立大学の周辺グルメを調査することにしよう。
長時間に及ぶ聞き込みの末、ベテラン学生からの濃ゆ~いグルメ情報をゲット。キャンパス周辺を知り尽くした彼らが絶賛するラーメン屋の正体とは……!
・歴史ロマンの薫る街
大阪府立大学は中百舌鳥キャンパス、羽曳野キャンパス、りんくうキャンパスと3つのキャンパスを構えている。なかでも最も規模の大きい中百舌鳥キャンパスへと今回はやってきた。
場所は大阪府の堺市で、最寄駅は南海電鉄の白鷺駅。このあたりにはニサンザイ古墳や御廟山古墳など多くの史跡が残されており、学生街であると同時に歴史深い地でもある。
それではさっそく周辺のグルメ情報を聞き込みスタート!
・パイセンの意見を聞け!
今回も通行中の学生20名に取材を行い、それぞれオススメの店を1つずつ挙げてもらった。得票数は以下の通りである。
・ラーメン荘 歴史を刻め(ラーメン) 4票
・ラーメン ロケットキッチン(ラーメン) 3票
・麺や 鳥の鶏次(ラーメン) 3票
・グリル家 Kutta(洋食) 2票
・新徳島拉麺 まる徳ラーメン(ラーメン) 2票
・豚麺(中華料理) 2票
・花梨(中華料理) 1票
・厨(定食) 1票
・Quello Quella(イタリアン) 1票
・FLEURAGE(居酒屋) 1票
20票のうち12票までがラーメン屋。前回の立命館大学編に続いて、ラーメン強しを印象付ける集計結果となった。思えば筆者も学生のころはラーメンばかり食ってたなあ……。
さて得票数のうえでは4票を集めた「ラーメン荘 歴史を刻め」がトップだが、今回は2位タイの「ラーメン ロケットキッチン」を訪問することにした。それはなぜかというと、ベテラン学生による熱い推薦があったからだ。
このロケットキッチンを推してくれたのは、大学院2回生の3人組。大学院2回生ということは、この場所で学び始めて6年目ということになる。つまり周辺のグルメ事情を知り尽くした「頼れるパイセン」なのである(多分)。
そんな彼らが「ずっとこのへんを食べ歩いている僕らを信用してください」「間違いなく中百舌鳥エリアでは一番ウマイ店です」と三者三様に口を揃えてプッシュしたのが、ロケットキッチンなのだ。これは無視できない。今回はここで決まりだ!
・完成度がすごい
大通りの国道310号線から少し脇道へと逸れた場所。隠れ家のように佇むお店へとやってきた。
ラーメンの種類は複数あったが、まずは基本のトリ塩パイタンを食べるべしと聞かされていたので、そちらをチョイス。価格は半熟煮卵入りで850円だ。
品の良い盛り付けからは、学生向けのガッツリ飯というよりも「味で勝負するタイプのラーメン」という印象を受ける。なんとなく院生からの推薦を受けたのが分かるような感じだ。
そして、やはり味に間違いはなかった。味のベクトルとしては正統派の鶏白湯。決して珍しいタイプのラーメンではないのだが、ハンパなく完成度が高い。
濃すぎず薄すぎず、鶏の甘味を余すことなく感じられるものの重さは皆無だ。卓上には味変用の調味料も用意されていたものの、これは味変せずに最後までスープを飲みたい。そう思わせるような奥行きのある味わいだった。
スープをよく捕まえる平打ちの麺も特徴的。またトッピングで追加した半熟煮卵はトロトロ度が絶妙で、これまで食べた半熟煮卵のなかでも屈指の美味しさだった。
筆者の普段の活動エリアである京都にも鶏白湯の名店とされる店はあるのだが、それと比べても全く引けを取らないクオリティ。彼らを信じてよかった……。ありがとう、3人組……。俺は絶対に君たちのことを忘れない……。
ということで、今回は「学生グルメの旅」大阪府立大学編をお届けしました。ネットの検索では出てこない、学生のナマの声に基づくグルメ企画。次は貴方の街の大学に行くかもしれません!
・今回紹介したお店の情報
店名 ラーメン ロケットキッチン
住所 大阪府堺市北区百舌鳥梅町3-9-8
時間 11時30分~15時 / 18時~22時
休日 日曜日(ただし不定期に営業する場合あり)
Report:グレート室町
Photo:RocketNews24.
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▼日曜は不定期営業らしいので、Twitter(@rokekichi)などで情報を確認するべし