世は大キャッシュレス時代に突入しつつある。筆者はと言えば、財布の小銭入れをちょっとした饅頭くらいパンパンにさせる程度には現金離れできていない。逆にキャッシュレス事業者からすれば、これほど移行させがいのある客もいまい。そして筆者に限らず、未移行の層はまだまだ多いはずである。
そんな中、楽天カード株式会社が先日「あるキャンペーン」を始めた。熾烈な企業間競争が繰り広げられる状況下で実施されたその内容とは、応募者に抽選でテレホンカードをプレゼントするというもの。キャッシュレス素人でもわかる。楽天カードの方向性、何やらおかしすぎる。
12月18日から始まったこのキャンペーン。クレジットカード払いやQRコード払いがキャッシュレスの主流である今、なぜ昔ながらのキャッシュレス的存在のテレホンカードなのか。判断を誤っているとしか思えない逆行ぶりだ。
\テレカ当たる/
ムムッ!
クレカを失くした!
スマホの電池がない!
そんな時に役立つキャッシュレスが…あるんです!
いつでも電話可能な #楽天カードマンテレカ があなたをお守りします!
フォロー&RTされた方に抽選でプレゼント
詳細⇒https://t.co/OOEuowDu53 pic.twitter.com/BXvDRK8YWm— 楽天カード (@RakutenCard) December 18, 2019
よくよくキャンペーン内容を見てみたところ、実施の理由が判明した。プレゼントされるテレホンカードには、「火を噴けキャッシュレスの力 革命の戦いが今始まる!!」と記載されているのだ。
加えて楽天カード側は、「いつでも電話可能な楽天カードマンテレカがあなたをお守りします」と打ち出している。つまり「クレジットカードを失くしてしまい、そのうえスマホの電池がない時に、これで電話をかければ一安心」ということらしい。
しかし確かにそういった状況であれば役立つかもしれないが、クレカの入っている財布にこのテレカも入っていたりしたら一発アウト。というか活用できるシーンが限定的すぎる。絶対におかしい。
今後も楽天カードはテレホンカードに力を入れていくのだろうか。他にもユニークなことをしでかしてくれるのではと、密かに楽しみにもなってきている。
参照元:Twitter @RakutenCard
執筆:西本大紀