とんかつチェーン「かつや」が中華チェーン「幸楽苑」とコラボし、『ラーメンコロッケ』なる狂気がかったメニューを発売していることはすでにお伝えした。その詳細は記事をご覧いただくとして、今度は「幸楽苑」の方でもコラボメニューが登場したようなのでさっそく行ってきたぞ。

2019年12月12日より発売されている『かつや監修 ソースカツ丼』。いかがだろうか? 真っ当である。件の『ラーメンコロッケ』と比べれば、明らかに真っ当なメニューに思える。こりゃ今回は楽勝かな? ところが……。出てきて丼からは、やはり一筋縄ではいかない空気が漂っていた。

・幸楽苑のコラボメニュー

もはやお馴染みのご当地グルメ・ソースカツ丼を、我らが「かつや」が監修して発売する。しかもお値段は税込380円ときた。安いしこれは期待できるな! というわけで、久方ぶりに「幸楽苑」の店舗へとやって来たぞ。やあ、しばらく。

席に着くなり『かつや監修 ソースカツ丼』を即注文。早く食べたいので、出てくるまで一気に早送りや! キュルキュルキュル~~、はい来た!! カツ丼到着ドンッ!



えっ?


・謎のルックス

なぜだろうか? 私はこの時、「一人暮らしの大学生みてぇなメシだな」という感想を抱いた。いや、ソースカツ丼ってのはこういうものだろう。ご飯とキャベツの上に、タレがかかったカツがのっているシンプルな料理である。しかし、私にはどうもこの丸いカツが、市販の冷凍食品に見えて仕方がない。

一人暮らしを始めたばかりの大学生が、適当にご飯を盛って気まぐれにキャベツを敷き、レンチンしたカツを2枚のっけて5分で食らう。そんなストーリーが、このソースカツ丼からは妙に漂ってくるのだ。それはもしかすると、丼と言うには控えめな器のサイズのせいなのかもしれない。神のみぞ知るところである。ところが……。

・まさかの展開

実際に食べてみると、「冷食(笑)」とナメてかかっていたカツがいきなり牙をむいてきたではないか。な、何だこのカツ……。めっちゃ肉が詰まっとる……! そして超ジューシー!! 全然冷食じゃねぇ!

・肉ギッシリ

よくある茶色い温泉饅頭を思い出してみて欲しい。ああいう饅頭って、「これもう、ほぼあんこやん」くらいの勢いであんこが詰まってるじゃないですか。あの感じで衣の中に肉が詰まっているのだ。食べる前はもっとスカスカかと思ったぞ。冷食とか言って正直すまんかった。

ただし、キャベツの荒い千切りには “一人暮らしの大学生” 感が依然として付着しており、それに引っ張られる形で「秘伝のタレ」なるものが普通のソースにしか感じられなかったことは記しておきたい。とは言え、このカツがあるだけで十分以上に勝利を収めているのは間違いないだろう。さすが「かつや」監修だ!

・クリスマスまで

『かつや監修 ソースカツ丼』は12月25日までの期間限定となっている。なくなり次第終了とのことなので、食べたい人はなるべく急いでくれよな。ボリューム的に、注文する際はラーメンや餃子なんかとセットにするといいぞ! いやそれにしても、いろいろと予想外な丼であった。ゴチ。

参考リンク:幸楽苑(PDF)
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼『ローストビーフ入り牛骨らーめん(税込780円)』という新メニューもあったのでついでに食べてみた。

▼思った以上に牛骨の出汁が効いている。

▼このローストビーフが、薄いながらもかなりウマかった。

▼こちらも12月25日までの販売とのこと。