あっと驚くレシステンシアの逃げ切りで幕を閉じた阪神ジュベナイルフィリーズ。今週は同じコースで2歳馬の王者決定戦・朝日杯フューチュリティステークスが行われる。

並み居る強豪のなかで筆者が目を付けたのは、マイル初挑戦の伏兵ラウダシオン。その理由は未知の距離でも走ってくれそうな伸びしろ。伸びしろですね!

・傾向は読みづらい

日曜阪神のメインは芝1600m(外回り)で行われる朝日杯フューチュリティステークス。いつもどおり過去の傾向を探っていきたいところだが、阪神競馬場で施行されるようになったのは2014年から。少しデータの母数が物足りない。

では今の馬場状態はどうか。先週末の阪神では、土日とも芝1600mでメイン競走が行われた。土曜メインのリゲルステークスは後方から追い込んだ馬が上位を独占。一方、日曜メインの阪神JFはレシステンシアの逃げ切り。2着にも先行したマルターズディオサが入った。

つかみどころのない馬場状態であり、先行馬有利とも不利とも決め付け難い。当日の状況や、場合によってはゲートが開いたあとの展開に応じて、柔軟にレースを運べる馬を本命にしたいところだ。

・マイルならこなせる!

本命は⑯ラウダシオン。過去3戦は競馬場、騎手、馬場状態、位置取りといった条件がいずれも異なる状況で結果を出し続けている。この自在性を評価したい。小倉2歳ステークスでは3着に敗れているが、大外をぶん回して1着馬とタイム差0.1秒なら内容は上々だ。

問題は初挑戦となるマイルをこなせるかどうか。やや脚を余し気味だった小倉2歳ステークス(1200m)、余裕をもって勝利したもみじステークス(1400m)を見る限り、これは大丈夫なのでは。

血統的にも安田記念を勝ったリアルインパクトを父に持ち、マイルくらいならギリギリこなせそうというのが筆者の見解。皐月賞となるとちょっと分からないけどね……。

・ルメ様のお気に入り?

また、鞍上にも注目したい。手綱を執るルメール騎手は京王杯2歳ステークスを勝利した⑧タイセイビジョンの主戦も務めていたが、今回は実績だけみると見劣りする⑯ラウダシオンに騎乗。これは⑯ラウダシオンの伸びしろに惚れ込んだからではないのか?

まあこのあたりは色々と大人の事情があったりする可能性もあるので、真相は不明だが……。いずれにせよルメール騎乗でさほど人気にならないのであれば、馬券的な魅力は大きいというものだ。

馬券は馬連で勝負。⑯ラウダシオンを軸にして、相手は⑤⑧⑪⑫⑭。


まだまだ終わらない秋のG1ロード。はやくもアーモンドアイの有馬記念参戦に盛り上がっていますが、まずは朝日杯を当てて資金を確保しておきましょう。頑張れラウダシオン!

参照元:JRA公式サイト
予想・執筆:グレート室町
Photo:RocketNews24.