スポーツ漫画界に金字塔を打ち立てた名作漫画『スラムダンク』。連載が終了して20年以上(連載期間1990~96年)経った今もなお、読み継がれている。最近は八村塁選手のNBAでの活躍もあって、バスケに対する関心も高く、作品を再読する人も増えているだろう。

そんななか、原作者の井上雄彦先生がスラムダンクのアプリをリリースしたことを発表した。そのアプリ「Talkin’ to the Rim」を実際に使ってみると、作品の主人公である桜木花道がただひたすらシュート練習をしているだけというもの。これが不思議とずーっと見てられる。なんか勇気づけられるのは、気のせいか?

・アプリをリリース

アプリのリリースについて、井上先生はTwitterで次のように投稿している。


「1人になりたい時に聴きたい一曲のように、時々眺めてもらえたら嬉しいです。」(井上雄彦公式Twitterより)


一体どんなアプリなのだろうか? 実際にアプリを使ってみたいと思う。今回はiOS版でその使用方法をお伝えする。ちなみにアプリはiOS・Android版ともに250円で販売している。ダウンロードしてインストールすると、横向き画面上にモノクロでタイトルが表示される。


そしてボールに腰かける花道の姿が! おお、なんだろう。この古い友人と再会したような感動は!? 花道元気だったか? 選べる項目は3つ。「AR MODE」「PARK MODE」「ALBUM MODE」となっている。


・花道の練習風景

先に「PARK MODE」について紹介したい。このモードは、公園のゴールに向かって、シュート練習を続ける花道の姿を見ることができる。


画面上をスワイプすると、好きな角度から花道を見ることができる。上下左右に加えて、拡大縮小も思いのまま。お好みのアングルで練習にいそしむ花道を堪能しよう。AR機能のない端末でもこのモードは使用可能だ。


・好きな場所に花道出現

「AR MODE」はカメラでとらえている任意の場所に、花道の姿を出現させることができる。このモードを選択すると、初回にカメラへのアクセスを求められるので、これを許可する。


次に、床面をカメラに認識させる。すると7.5メートル先にバスケットゴールが現れる。これを好きな位置に設定すると、花道が練習を始めるぞ。


画面右側をタップすると、カメラマークが出現するので、これをタップすると、約5秒間の撮影が可能だ。録画した動画は「ALBUM MODE」で確認できる。ALBUM MODEで画面左側をタップすると、共有ボタンが出現し、SNSなどの投稿することもできる。なお、戻るボタンは同じく画面左側タップで出てくるぞ。


床さえ認識すれば、練習風景を見ることはできる。しかしイマイチ見応えにかけるので、広い場所で利用することをオススメする。



ただし、周りに十分配慮して、可能なら公園など安全な場所で利用しよう。実際に使ってみて、井上先生の言いたいことがわかった。気分を変えたい時に、花道の練習風景を見て「自分もがんばるか」、そう思わせてくれる元気の出るアプリだ

参照元:SLAM DUNK「Talkin’ to the Rim」、iOSGoogle Play、Twitter @inouetake
Report:佐藤英典
Screenshot:iOS「SLAM DUNK Talkin’ to the Rim」