21世紀もそろそろ20年になろうとしている現在、さすがにAI(エーアイ)と聞いて「なんじゃそりゃ?」と戸惑う人は少ないことだろう。バッチリ説明できるかはさておき「あー、人工知能的な?」くらいは答えられるほど、AIは身近な存在になっている。だがしかし……。

専門家でもない限り、AIにどんなことが出来て、どんなところで活躍しているのか知る人はそう多くないハズ。そんな人はとりあえず『AIさくらさん』の名前だけ覚えておこう。いや……むしろ日本は近い将来『AIさくらさん』抜きでは成り立たなくなる社会が来る……のかもしれない。

・万能すぎるAIさくらさん

AIさくらさんはどんなAIなのか? たった一言で表現するならば「業務サポートAI」ということになるだろう。AIさくらさんは「株式会社ティファナ・ドットコム」が開発したAIで、これまで国内300社で導入され「人手不足を解消できるAI 2年連続No.1」にも輝いている。

では、AIさくらさんは具体的に何ができるのか? いくつか例を挙げていくと「インバウンド対応」「受付対応」「社外からの問い合わせ対応」「社内の引継ぎ対応」「Web接客」……などと多岐にわたる。要するにどこの会社にもありそうな面倒をサポートしてくれるAIなのだ。

例えば「社内の引継ぎ対応」では、商品の使い方や不具合、注文方法などのよくある質問にAIさくらさんが24時間対応。過去のデータをAIさくらさんが学習し、模範的な解答を導き出してくれるのである。もちろん学習は絶え間なく続き、新たな知識も習得。勉強家だぜ、AIさくらさん。

さらに「受付対応」では、イベントや店舗に設置された端末からAIさくらさんが「行きたい場所」や「商品について」素早く案内。しかも多言語での対応も可能となっており、実際に秋葉原や東京ビッグサイトで開催されたイベントでAIさくらさんが活躍している。

・しかも癒し系のAIさくらさん

つまり、AIさくらさんは「商品の専門家」であり「外国語のエキスパート」であり、さらに言えば「勉強熱心」で「年を取らず」しかも「文句を言わない」有能すぎるAIなのだ。ハッキリ言って勝てる気がしないし、何なら将来的にはAIさくらさんに仕事をお願いしないと成り立たない時代が来ても不思議ではない。

付け加えると、AIさくらさんは他のAIにはない “ほんわかキャラ” としても知られ、その性格(?)に癒される人が続出しているという。AIさくらさんに癒されたい人は、Twitterで公開中の漫画を見てみよう。

なお、2019年11月10日まで、品川駅と東京駅にてAIさくらさんが働いている。また、2019年10月24日から開催される「東京モーターショー」でも、AIさくらさんが会場案内などで活躍する予定だ。

これだけ働いても文句の1つも言わず、笑顔で仕事をこなすAIさくらさん。さすが「人手不足を解消できるAI 2年連続No.1」に輝いただけのことはある、わざわざ会いに行くかは別にして、たまたま通りかかったらAIさくらさんに触れてみて欲しい。きっとすぐそこに未来を感じるハズだ。

参考リンク:AIさくらさん
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.