スマホユーザーにとっておなじみのBluetoothスピーカー。BOSE、SONY、JBL、ANKERなどなど、有名オーディオメーカーの商品をすでにお持ちの方は多いだろう。

そんな中、意外にも一部のオーディオファンの間で話題になっているのが、魔法びんの「サーモス」が開発したBluetoothスピーカーだ。筆者も気になったので購入してみたらこれがマジで高音質。すっかり気に入ってしまったのでご紹介したい。

・『VECLOS SSA-40S』

筆者が購入したBluetoothスピーカーの名前は『VECLOS SSA-40S』。市場価格は1万5000円前後となっている。

この商品の大きな特徴は「真空エンクロージャー」だ。同社の情報によると、スピーカーのまわりに真空の層を設けることにより、振動を効果的に抑制して雑音を遮断。キレのあるクリアな音質を実現しているという。

なお、対応コーデックはSBC。連続再生時間はスピーカー1本のみだと連続10時間、スピーカー2本(ステレオ)で6時間。満充電までの時間は3時間となっている。


・小型軽量でスタイリッシュなデザイン

それでは実際に商品を見ていこう。箱の中に入っているのは、左右のスピーカー本体、充電用USBケーブル、スピーカー同士を接続するためのケーブル、キャリングポーチである。

スピーカー本体の主な素材はステンレスとプラスチック。何となく魔法びんっぽい雰囲気を漂わせつつも、デザインはスタイリッシュだ。

サイズはスピーカー1本が手のひらにすっぽり収まるほどコンパクト。重さも2本で約300グラムと軽量だ。左右独立型のスピーカーとしては抜群の携帯性を誇る商品と言っていいだろう。



ちなみにスピーカー本体には……




充電用USB端子と……




L側に音を送るため出力ポートとAUX(外部入力)端子を装備。




底面は可動式でセッティング時に角度をつける事が可能だ。


・楽器の鳴りやボーカルの息遣いをリアルに表現

そして何より注目すべきは音質である。中高音のサウンドが非常に鮮明で、楽器の鳴りやボーカルの息遣いをリアルに聴き取れるなど、サイズを超えた臨場感あふれるサウンドを楽しむことができる。

さらには左右が独立しているおかげでスピーカーの間を広く取れるため、音の広がりや奥行きも繊細に表現。セッティングによっては音に包み込まれるような感覚が得られるゾ。また、Bluetooth接続よりもオーディオケーブルで接続した方がパワーがあってより高音質だった。

だが、音質がクリアな一方、実は低音の量はかなり控えめだ。しかし、筆者の好みとしてはリビングや宿泊先などで使う際、ズンズン響く低音は鳴らない方が良いのでむしろ好都合。手軽に使えるBluetoothスピーカーとしては今のところ最も気に入っている。

強いて改善してほしい点を挙げるとすれば、パソコンのUSBポートから電源を取るとノイズが入ってしまう点(USBアダプターを使えば問題なし)と、外部入力接続時に青いランプがチカチカと点滅し続ける点くらいである。

というわけで、魔法びんの「サーモス」が開発したBluetoothスピーカー『VECLOS SSA-40S』はいつでもどこでもクリアな音を聴きたい方にオススメだ。家電量販店でも販売されているので、興味のある方は試聴してみてはいかがだろうか。

参考リンク:サーモス株式会社「VECLOS SSA-40シリーズ」
Report:スピーカー評論家・K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.

▼携帯ポーチが付属するので持ち運びも楽チンだ