言いたくはないが、言わざるを得ない。「喝」と。喝も喝で大喝(おおかつ)だ。今回の私は張本勲(はりもといさお)ばりの喝男(かつお)である。

まず最初に、これだけは書いておきたい。

もしもダイソーに、防滴なので浴室でも使える「Bluetoothスピーカー(1)」と、その新作「Bluetoothスピーカー2」が並んで売っていたら、迷うことなく旧作の「1」を購入すべし! 「2」を選んだら間違いなくガッカリする。その理由は以下の通りだ。

実は最初から嫌な予感はしていた。ものすごい細かいことだが、パッケージの時点で違和感を抱いていたのだ。基本的なパッケージデザインは同じだし、価格も600円で完全に同じ。それなのに……


ロゴ(マーク)が違う……!!


旧タイプ(1)は「新しいダイソーを象徴するNEWダイソーのマーク」なのに対し、新タイプ(2)は、昔からよく見かける「アルファベットのDが2つ並んだ、ダイソーのデジタル商品を表す青いマーク」なのである。

なぜ新しい商品(2)に「古さ」を象徴する青マークをチョイスするのか。きっと深い意味があるのだと思うが、100均パッケージだけで狂喜乱舞する私としては意味不明なロゴチョイスである。


開封しても、嫌な予感はズバズバと的中した。入っているのは、スピーカー本体とケーブルと説明書で、旧タイプ(1)と同じ……と思わせておいて、実は違う! 何が違うのかというと……

ケーブルの先っちょ……!!

旧タイプ(1)は、おそらくこの世に最も多く出回っているであろうUSBの規格「micro USB Type-B」用なのに対し、新タイプ(2)の先っちょは、ズポっと挿す形状の「DC5Vプラグ」なのだ。

これ、本当に致命的。仮に「micro USB Type-B」だとしたら、他で使ってる「micro USB Type-B」ケーブルも流用できる。他のUSB対応の電子機器からケーブル外して充電しよう、とかね。


でも……


「DC5Vプラグ」なんて他で使ってない! ほぼ専用!! このスピーカーのためだけに、この「DC5Vプラグ」のケーブルを大切にとっとかなきゃならんのか……と絶望的な気持ちにさえなってくる。


今回、細かくて本当に申し訳ない。


この調子でネチネチと指摘してたら辞書一冊分くらい書けそうな “喝ポイント” がまだまだあるのだが、キリがないので次の喝で終わりにしたいと思う。だが、最後の喝こそトドメの一撃だ。

最後の喝。それは……「絶望的に音質が悪い」ということ。なんなんだこれは。ギャグなのか? 一体どうして、「1」であんなにキレイな音を奏でていたのに、「2」になったらモゴモゴするんだ!

こもっているのだ。史上最悪に「こもっている」のだ。本体の表から音が出る「1」とは違い、「2」は本体の裏側から音が出ることを差し置いても最悪だ。高音も低音もクソもない。子供だましのスピーカーか! ってくらいにクソな音が出るのである。なお、どれだけのクソ音なのかは……

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だめだこりゃ

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私のインスタ動画の音で判断していただきたい。


最後に。フォローするわけではないが、Bluetooth接続もバッチリできるし、クソすぎるけど音は出る。もちろん防滴の性能もバッチリだ。一応、使える。

しかし、デザイン的にも性能的にも最強だった「1」が存在する以上、どう考えても「2」はオススメできないというのが私の結論。念押しで書くが、「1」と「2」が並んでいたら、正解は「1」だ。


新しい=進化しているとは限らないってことを、私はこの商品で知った気がする。また今回の比較によって、「1」の出来の良さをあらためて感じた次第だ。いつか出るであろう「3」に期待したい。

Report:100均評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24

これが「1」だ!

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