創造力を失う時、人は年老いていくのではないかと、私(佐藤)は感じている。自分の経験や知識を過信せず、いつまでも新鮮な驚きを大切にしたいものだ。最近、そんな気づきを与えてくれるスイーツに出会ったので紹介したいと思う。

東京・日本橋室町のホテル「マンダリン・オリエンタル東京」1階のグルメショップには、なんと雲をかたどったケーキが存在するという。実際に食べに行ってみると、その見た目に衝撃を受けた! あの空に浮かんでいる雲が今まさに私の目の前、皿の上に乗っかっているようだ。

・販売開始時刻は10時半

この商品については、以前から知っていた。マンダリンの人気商品の1つで、正式名称を「KUMO」という。 “雲” であって「蜘蛛」ではない。お間違いのないように。


グルメショップは平日7時半から、土日祝は9時から営業開始だが、早く行ったからといってKUMOにありつける訳ではない。というのも、この商品は大変人気が高く、販売開始時刻は10時30分からと決まっている。


販売開始時刻を待つ間は、館内の店の壁に沿って並んで待たなければならない。私はこの日、10時にお店に到着。2番目で列に並んだ。おおむね10人程度が並んで全員購入できたようだったが、1日の販売総数は不明だ。確実に購入したければ、10時半までに店に行った方が良いだろう。


・想像を超えるKUMO!

10時半の提供開始時間になり、入店してKUMOを注文。ほとんどの人が持ち帰りを希望するなかで、私は店内でイートインすることにした。ちなみに価格は1400円(税別)。季節によって味が異なるそうなのだが、今の時期(2019年5月)はマンゴーだ。 “マンゴー味のKUMO”。う~ん……。まったく味の想像がつかない。


そうして出て来たKUMOは、想像を超えるほど雲だった!




おお! 皿の上に雲ッ!! もっと綿あめ的なナニカ、メレンゲ的なナニカをイメージしていたけど、全然違う。まるで、硬質な粘土細工のようじゃないか。


横から見てるからKUMOが雲を模していることがわかる。しかし縦から見ると、意味ありげなオブジェのようだ。そもそも実際の雲に、縦も横もない訳だが……。


・見た目だけじゃない

これが食い物であるとは、にわかには信じがたい。ましてケーキだなんて。ナイフでつついてみると、KUMOの外壁は結構硬い。まるでタマゴの殻のような感触。思い切って割ってみると、中にはタマゴの黄身!? じゃなくて、マンゴーソースに浸ったスポンジケーキ!


ケーキにはマンゴーの果肉もしっかり入っている。外側を包んでいるのはホワイトチョコレート。チョコとケーキを一緒に食べると、マンゴーの酸味とチョコの甘さがうまく混ざり合って、口のなかでひとつの味が完成する。


ただ奇抜なだけの見た目ではなく、味の組み立てもできている。さすがマンダリン・オリエンタルで提供しているだけある。見た目に遊び心、そして食べる時のワクワク感さえも、ご馳走と感じさせてくれる。


KUMOの優雅な味のさまを、どうしても画像で表現したいという衝動に駆られた私は、空に浮かぶKUMOのクソコラを作ってしまったことをここに明かそう。


いずれにしても、人気商品なので食べたい! という人は販売開始時刻10時半前にお店へGO! だ。

・今回紹介した店舗の情報

店名 ザ・マンダリン・オリエンタル・グルメショップ
住所 東京都中央区日本橋室町2丁目1−1
営業時間 平日 7:30~20:00 / 土日祝 9:00~19:00

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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