月に一度ほどスーパー銭湯に足を運んでいる。自宅ではいつもシャワーだけで湯船にはつからないため、たまに大きな風呂に入ると心からリラックスできるのだ。足を思い切り伸ばせるのがいいんだよねぇ。先週末もちょうど行ってきたのだが、そこで少々モヤモヤする出来事があった。

と言っても、別に自分が何かをされたワケではない。たまたまその光景を目撃しただけである。だがあの行動は……果たしてどうなんだろう? 気になったのは私(あひるねこ)だけなんだろうか? というわけで、ちょっと話を聞いてくださいな。

・スーパー銭湯にて

そのスーパー銭湯は、夕方ごろになると一気に子連れの客が増える。おじさんたちに混ざり、幼稚園から小学生くらいの小さな少年たちがキャッキャ言う声が浴室にこだまする。まさに日曜日って感じの雰囲気だ。

先述のモヤモヤした出来事は私が入浴中……ではなく、風呂から上がって着替えた後に起きた。ドライヤーで髪を乾かしていると、近くに5~6歳くらいの男の子の姿が。置いてあった綿棒を手に取ったのがチラッと視界に入る。

・少年と綿棒

そのままドライヤーを髪に当てていると、今度は男の子がしゃがんで何かしているのが目に入った。どうやら綿棒をケースごと下に落としてしまったらしい。白い棒が床に散乱しており、男の子はそれらを拾っているではないか。どうする? 手伝ってあげた方がいいかな?

・予想外の展開

と思ったら、すぐに父親と思われる男性がやって来て一緒に拾い始めたぞ。よかった、近くにいたのか。男の子に何か言っていた気もするが、ドライヤーの音でまるで聞こえない。私は再び髪を乾かすことに専念した。


が! 次の瞬間……。


父親とその男の子は、床に散らばった綿棒を拾い終えるとそれを元のケースにしまい、そのまま外に出て行ったのだ。……え? ちょっと待って。それケースに戻しちゃうの? 銭湯の床に落ちた綿棒やで? いや……汚くね!?

・アウトではないのか

1本1本包装されているタイプなら分かる。だが置いてあったのはそうではない。全員むき出しの綿棒である。ノーガードである! 裸(ら)である!! 割り箸や爪楊枝のようなものだと思うのだが、それを床に落とした後に元に戻すのはアリなのか? 他の人は知らずに使ってしまうがな。

まあ、父親の気持ちも分からなくもない。施設の備品である綿棒を、大量にゴミ箱に破棄するのは少なからず抵抗があるだろう。だから今回の正解は、その綿棒をスタッフの人に渡して「すいません、子供が床に落としてしまいました」と正直に謝ることだったように思うのだが、いかがか?

・人による?

それと同時にこうも思う。そもそも彼は綿棒に対し、衛生的な感覚を持ち合わせていなかったのでは? と。たしかに口に入れるわけではないしな。そう考えると綿棒って、割り箸や爪楊枝と違ってけっこう微妙なラインなのかも。人によって扱いが違うというか。

その後、たまたま清掃の男性が近くに来たため、「これ、小さい子が床に落としちゃったみたいです」とだけ伝えて外に出た。私もちょっと急いでいたので、その綿棒がどうなったのかまでは確認していない。処分されている……とは思うけど。

・どう思う?

私の感覚では綿棒とは、清潔な手で触れるべきキレイな物である。そのため今回、あの光景にはかなりモヤモヤしてしまったわけだが、特に何も感じないという人も中にはいるのかもしれない。難しい。あなたはこの綿棒問題、どう思うだろうか?

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.