全国的に桜が満開。いよいよ桜の女王を決める時期が到来だ。2019年4月7日、平成最後の桜花賞が阪神競馬場で開催される。牝馬クラシックの一冠目、先頭でマイルを駆け抜けるのは果たしてどの馬なのか。
本命は2歳女王であり、ステップレースのチューリップ賞を勝って臨むダノンファンタジー。頭ひとつ抜けた実績から単勝1倍台のオッズさえも予想されるが、実はひそかに黄色信号が灯っている。なぜならば──。
・人気に応えたのは名牝2頭だけ
ズバリ、桜花賞の1番人気は危ないのである。昨年2018年のラッキーライラック(2着)をはじめ、2017年のソウルスターリング(3着)、2016年のメジャーエンブレム(4着)、2015年のルージュバック(9着)など、4年連続で勝てていない。
上記のように連対したのはラッキーライラックのみ。過去10年で見ても、1番人気に応えたのはハープスター、ブエナビスタ、アパパネのたった3頭。単勝1倍台でプッシュされて1着だったのはハープスターとブエナビスタのみと、牡馬と互角にやりあえた実力馬しかいない。
・不安要素あり
では、今年のダノンファンタジーはどうなのだろう。これまで5戦4勝で2着1回と新馬戦でグランアレグリアに負けた以外は、すべて1着とケチのつけようがない成績だ。しかも、チューリップ賞では前が壁になる不利を物ともせず差し切った。これなら1番人気でも推せると思いたいところだが……少なからず不安が募る。
というのも、唯一土をつけられたグランアレグリアが朝日杯フューチュリティステークスで牡馬相手に敗れている。決して弱い内容ではなかったが、勝ち馬のアドマイヤマーズと比べたら実力差があるように見えた。まだまだ成長途上とはいえ、名牝の域かと問われたら違うような気もするのだ。
・グランアレグリアが買いな理由
ダノンファンタジーを絶対視するのは危険な一方、期待できるのは2番人気が予想されるグランアレグリアの存在だ。休み明けという点は不安だが、本来は朝日杯フューチュリティステークスで牡馬相手に単勝1倍台の人気を集めた実力馬。新馬戦でもダノンファンタジーに完勝しているから、牝馬相手だと楽に勝つかもしれない。
そして追い風となるのが三冠牝馬になったジェンティルドンナとアーモンドアイの存在だ。意外なことに両馬とも桜花賞では2番人気。それから三冠への階段を一気に駆け上がって歴史に残る名牝となった。もともと、グランアレグリアは高く評価されていた1頭。ここで勝つと名牝の位置が見えてくるし、1番人気じゃなさそうなのは旨味しかない。
・相手はチューリップ賞組
1着候補が決まったところで、桜花賞と相性のいいチューリップ賞組も忘れてはいけないだろう。今年同レースから桜花賞に駒を進めたのはシェーングランツ、ノーブルスコア、ダノンファンタジー、シゲルピンクダイヤの4頭。記者はグランアレグリアを1着固定、そこからチューリップ賞組へと流す。
時代は平成から令和へ。違う年号で三冠を達成する権利を得るのはどの馬なのか。発走時刻は15時40分予定。個人的には、グランアレグリアが歴史的一歩を踏み出すことを期待したい。それでは、よい週末を!
・【追記(結果)2019年4月8日11:30更新】
とった……と思いきや、クロノジェネシスにダノンファンタジーが差されていました。グランアレグリアの頭固定、チューリップ賞まで読みはよかったのに……。結果はグランアレグリア → シゲルピンクダイヤ → クロノジェネシス。皐月賞は大勝負で巻き返す……!!
参照元:JRA公式サイト
予想:マンバくん&万馬券原田
執筆:万馬券原田
Photo:RocketNews24.
▼理論無視のマシン・マンバくんの予想は「16−15−14」