いよいよ外国人騎手のG1連勝記録が大台到達か。もし今週末の朝日杯フューチュリティステークス(FS)を勝てば10連勝。秋1発目のスプリンターズSを除けば、毎週外国人騎手が表彰台に立っていることになる。

そして年内G1も残り3レース。ここいらで日本人騎手の奮闘に期待したいところだが、どうも勢いを止められそうにない。何しろ、外国人騎手たちは朝日杯FSでも有力馬に騎乗する。しかも、香港遠征で先週いなかったクリストフ・ルメール&ミルコ・デムーロ騎手も復活するのだ。

・牝馬の成績

今のところ1番人気に推されそうなのは、ルメール騎手が騎乗予定のグランアレグリア。牝馬ながら阪神JFに出走せず、朝日杯FSへと駒を進めてきた。ここで考えるのが牝馬は牡馬相手に勝てるのかということだが、データは正直厳しいものがある。

というのも、この10年で出走したのはわずか5頭と少ないが、2016年に1番人気に推されたミスエルテの4着だった以外は掲示板を確保できていないからだ。ただ、阪神JFのレース後、アンカツこと安藤勝己さんはTwitterで以下のようにコメントしている。


「ダノンファンタジー。完成度が高いね。出してくつもりもなく、馬のリズムに任せた位置取りと仕掛け。やはり、来週のグランアレグリアは相当強いな」


グランアレグリアは元騎手の視点から見ても相当強いらしい。穴がないように感じ、1980年のテンモン以来38年ぶりの牝馬優勝は現実的……とも言えるだろう。

しかも、グランアレグリアは新馬戦でダノンファンタジー相手に完勝。直線では楽な手応えで抜け出すと、ムチ1発を入れただけで突き放して勝った。2戦目のサウジアラビアRCも出遅れて道中かかったにもかかわらず、難なく後続をちぎって圧勝した。要するに化け物である。

・その他の有力馬

しかしながら、グランアレグリアが絶対的な存在かといえばそうでもない。デビューから無敗の3連勝で朝日杯FSに挑むアドマイヤマーズ(M・デムーロ騎手)、そして弟のC・デムーロが騎乗するケイデンスコール、さらには武豊騎手のファンタジストといった重賞馬もいる。

グランアレグリアの能力が高いのは間違いないが、まだキャリア2戦。何が起きても不思議ではなく、過度に信じすぎるとアッサリ裏切られるかもしれない。とはいえ、抑えておくのがベターだろうが……。

・マンバくんの無欲予想は?

記者は強欲なのでグランアレグリアを本命にしない。日本人騎手に頑張ってほしい&武豊騎手のG1完全制覇への道を応援したいのでファンタジスト、そしてジャパンカップのキセキといい外国人騎手を負かしにいく姿勢が見られる川田将雅騎手のディープダイバーあたりを中心に考えている。

一方、理論無視で数字を導く予想マシーンのマンバくんだが、無欲の勝利といきたいので競馬に詳しくないK.ナガハシ記者に託した。ちなみにナガハシ記者は今年のオークスが人生初の競馬。ビギナーズラックで勝利……とはいかず、自称「プロ馬券師」の予想を買ってハズレ馬券をつかまされた苦い経験がある。


そのせいか……



無欲っ……! 圧倒的無欲っ……!


てな感じで導き出した数字は「11:ケイデンスコール」「5:マイネルサーパス」「8:ディープダイバー」とリアルにアタリそうな気配がプンプンする。いつもは3連複で買うが、今週は3連単で勝負。強欲と無欲がミックスされたことで勝利の女神は微笑むのか。ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん。発走は16日15時40分だ。

・【追記(結果)2018年12月17日11:15更新】

結果はアドマイヤマーズ、クリノガウディー、グランアレグリアでした。圧倒的な人気を背負ったグランアレグリアが負けたが、勝ったアドマイヤマーズも強かった。なお、馬券にクリノガウディーはおらず。残念ながらハズれてしまった。

参照元:JRA公式サイト、Twitter @andokatsumi
予想:マンバくん
執筆:万馬券原田
イラスト:マミヤ狂四郎
Photo:RocketNews24.

▼アンカツさんのコメント


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