「スゴい4速歩行ロボット」と聞いて多くの方が思い浮かべるものといえば、高確率でボストンダイナミクス社による「あのキモいヤツ」こと「Big Dog」や、MITの「Cheetah」シリーズだろう。後者が最近バク宙までするようになったことはロケットニュース24でもお伝えしたばかり。
天下のMITがロボットにバク宙させている時、なんとチューリッヒ工科大学(ETHZ)のエンジニアたちが、ぶっ飛びすぎな機能を持つロボットを生み出してしまった。その機能とは、まさかのおしっこ!
・おしっこ
おしっこ機能を有する4足歩行ロボットは「ANYmal」といい、ETHZのエンジニアたちによって設立されたANYbotics社が開発しているもの。そんなANYmalがおしっこをする様子は、ETHZでロボットの研究を行っているRoland SiegwartさんのTwitterにて突如公開された。
添付されている動画を見ると、なにやら金属製のゴミ箱のようなもののそばで足踏みしながら微妙に位置を変えるANYmal。これは位置を調整しているのか……? ベスト立ちションポジ的な……?
しばらくモゾモゾと動いたのち、ついに最適な立ち位置を発見したのか動きを止めるANYmal。いや、まだ駄目だったようだ。さらにそこから1歩前進。きっとポジション取りは重要なのだろう。そしておもむろに後ろ足をあげ……これはッ! オスの犬がおしっこする時のポーズ!
そのまま足をあげた方向に向けて透明な液体を放出!! 威力の加減とかが微妙に生々しく笑いを誘うのは、狙っているのだろうか。どう見てもネタとしか思えないが、この機能を実現するために必要な技術はきっと相当なものなのだろうし、きっと計り知れない深い考えあってのおしっこ実装なのだろう。
・求められるおしっこ
なんせチューリッヒ工科大学といえば超一流。日本では余り名前の出ない大学だが、毎年更新されるたびに話題になる世界大学ランキングにおいて工学分野ではMIT、スタンフォードに次ぐ世界第三位。携わったエンジニアたちの優秀さは最高峰だ。
公式HPでは探索や災害救助等の場面での有用性などをアピールしており、特に「whatever the task requires(必要であればどんな動作でも)」の部分には自信を感じる。あらゆる需要に対応できることを理想に掲げているのだろう。まてよ? ということは、今回はおしっこが求められていたのだろうか。なんだか深く考えたら負けな気がする。
参照元:Twitter @rsiegwart、@mashable、ANYbotics、世界大学ランキング(英語)
執筆:江川資具
▼もしかして、おしっこすべき構造物とかも認識して、的確な対象に的確なポジションでおしっこしているのでしょうか。
ANYmal the dog!!!
@anybotics pic.twitter.com/Zw0NLJYeZO— Roland Siegwart (@rsiegwart) February 1, 2019
▼ロボットによるデリバリーの可能性なんかも模索しているようす。これはわかる。
This could be the future of retail delivery https://t.co/PO0ZQUANX4
— Mashable (@mashable) February 12, 2019