iPhoneXSが発売開始して約3カ月が経過した。続いてXRが発売したものの、早くも値下げの噂がある。そんななか2018年11月にGoogleのスマホ「Pixel 3」の販売が開始となっている。

そのPixel 3のカメラが優れていると評判だ。はたしてiPhoneXSと比べてキレイに撮れるのだろうか? 気になったので、端末を購入して実際に比べてみることにした。本稿では人物を撮影して、その画像を見比べてみたいと思う。

・iPhoneXSとPixel 3

使用した端末は、こっそりiPhoneSEから機種変更していた編集長GO羽鳥のXSと、SEをやめる気がない私(佐藤)が購入したPixel 3である。


久々のAndroid端末を触ると、とても操作がしづらい印象を受ける。まあ、メインの端末はSEを使い続けていくので、そこまで気にはならないのだが。


撮影するにあたって、今回はボケ(被写界深度)の具合を比較するものではないので、照明を1脚準備し、白い壁の前に人物を立たせ、固定した三脚を使って、それぞれの端末で撮影した。


・風景やポートレート

晴れた日の戸外をPixel 3で撮影してみると、空の青さや建物の輪郭がとても際立って見える。


この端末は特に夜景の撮影の評価が高い。実際に夜の新宿駅を撮影してみると、肉眼で見るよりもキレイに見える気がする。夜の街の何を撮ってもキレイに見えるから、結構驚きだ。


ついでに参考までに、それぞれの端末のポートレートモードの写真を比較してみると、2つのレンズで自然なボケ味を実現しているiPhoneXSに対して……。


シングルレンズ・画像処理でボケを調整しているPixel 3は、やや力技といった印象が否めない。


・手軽にポートレートモード

とはいえ、手軽にポートレートモードで撮影できる強みもある。食べ物などを撮影する際に、XSは2.5メートル離れなければならないのに対して、Pixel 3は焦点距離が短いので、サッと撮影することが可能だ。おまけにシャッター音も小さいのも好感が持てる。


・人物を撮影して比較

さて、本題に入ろう。三脚で固定した端末で、人物の撮影に挑んだ。まずはiPhoneXSの画像。画像は、HEIC形式のファイルをJPG形式に変換している。


照明の光にやや温かみのある色合いを帯びているように見える。それに対して、Pixel 3で撮影した画像は……。


画角が広く、目で見ている照明の色合いに近い白さがある。また、服のシワや肌の質感、血管の浮き具合などが鮮明に写っている。


撮影環境の与える影響も少なからずある。また被写体によっても、良し悪しは変わるので、風景や物撮りでも比較検証をしてみたいと思う。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24