カメラの性能がスゴイと評判のGoogleのスマホ「Pixel 3」。どれだけスゴイのかを、iPhoneXSと比較して検証するこの企画。2回目は夜景だ。

2018年11月30日から始まった、代々木公園のイルミネーション「青の洞窟」の撮影で、それぞれのカメラの写り具合を確かめてみたところ、その差は歴然となった。ここまで違うのか!?

・かなり暗い環境

イルミネーションが始まったのは、同日の17時から。現地に行ってみると、辺り一面真っ青。見ていると目がおかしくなるほど青い。木々を見上げながら、スマホを取り出して撮影している人だらけだったが、おそらくそのほとんどのカメラでキレイな “青” を撮るのは難しかったのではないだろうか。


私(佐藤)がメインで使用している端末、iPhoneSEでは暗すぎて被写体をうまく捉えることが難しかった。これよりもスペックが低い端末となると、撮り方によっては真っ暗になっていたのでは?


・イルミネーションを撮る

では、iPhoneXSではどうか? 編集長GO羽鳥のXSで撮影をしてみると……。


意外にも、SEとそれほど差がない。ということは、Pixel 3も難しいか? と思ったら。


焦点は合わせづらいが、それでも電球の粒を鮮明に見分けることができる。また、XSのように霞がかかったボンヤリ感はない。


・人物を撮る

続いて離れた被写体を撮ってみる。XSはかなり暗く、表情はわかるが、人物の輪郭はややあいまいだ。


一方、Pixel 3は背景と人物の境がはっきりしており、XSに比べて周囲が明るくさえ見える。


・離れた人物を撮る

さらに被写体との距離をとると、もはや比較にさえならない。Pixel 3の方が圧倒的によく撮れている


・インカメラで撮る

もっとも違いが顕著だったのは、インカメラだ。XSは、顔が暗いだけではなく、木々の照明と空の領分さえ怪しく、削除するクオリティの写真に仕上がっている。


一方のPixel 3は違う場所で撮影したのか? と思うほど、明るく撮れている。空と木々の境目はこちらもあいまいだが、XSと比して、写真と呼べるレベルだ。


一応ポートレートモードにも挑んでみたが、やはり暗すぎるせいか、ボカしの範囲が微妙。私の左肩あたりはボカし切れていない。


・暗い場所ならPixel 3

今回の夜間撮影は、かなり大きく差が出た。夜、もしくはライブハウスやクラブで撮影する機会が多いという人は、Pixel 3という選択肢もアリかもしれないぞ。カメラ性能の評判は、あながち間違いではなさそうだ。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼前回の検証「人物撮影編」はこちら↓