年を重ねると、若者の流行に疎くなり、何を楽しんでいるのかさえも分からなくなる。これではいかん! と思い、恐る恐る「Tik Tok」をインストールして動画を投稿してみた。「オッサン、何しとんじゃコラ―ッ!」と絡まれると思ったら、反応は意外とあたたく、ファンになってくれる人や「いいね」を付けてくれる人までいる。
それだけで十分有難かったのだが、数日利用してみたところ……。1本の動画の再生回数がトンでもない数字になっている! え、こんなに再生回数って伸びるものなの!?
・せいぜい1000回でいいとこ
Twitter・Facebook・Instagram、3種のSNSを利用している私(佐藤)の体感では、動画の再生回数が1000回を超えれば結構見られたかな? と思うくらいだ。Twitterに動画を投稿してもリツートもいいねも数回。Facebookに至っては、再生回数も数十回程度。
もっとも反応がアクティブなのは、Instagramでビジネスアカウントのインサイト機能を見ると、この2年でもっとも見られている動画は1991回だ。
ちなみにその動画は、当編集部に “蛾” が入ってきて、虫嫌いのオッサンたちがキャーキャーいって騒いでいるという、超しょうもない内容である。
・1本の再生回数が!
さて、それを踏まえて、Tik Tokでは趣味で取り組んでいるポールダンスの動画ばかりを上げることにした。オッサンのポールダンスに需要はあるのか? たぶんない。それをわかって、数本の動画の投稿を続けてみたところ……。
え? 1本の動画の再生回数がおかしなことになってないか? バグってのんか? コレ……。1万1900回ってマジかよ!
そんなに行くものなの? Tik Tokの相場がわからないから何とも言えないが、投稿するタイミングによって見られる度合いが変わってくるものらしい。ちなみにこの後に投稿した動画が、公開からほんの数分で300回以上再生されている。
・「いいね」でつながる
いまだに投稿した動画が、他のユーザーの端末画面にどんな風に表示されるかを理解していないのだが、ひとつ考えられる要因がある。それは、プロフィールに表示される「いいね」だ。
ウルトラマルチクリエイターの怒璃瑠(ドリル)くんのプロフィール画面を例に紹介しよう。彼のページを見ると、画面下に投稿した「動画」と彼が他のユーザーにつけた「いいね」が表示されている。
このいいねのタブを開くと、「いいね」を付けた動画を確認できるのだ。
つまりTik Tok内で影響力の強いユーザーに、「いいね」をしてもらえたら、それだけ他のユーザーに見られる頻度が高くなることになる。人の「いいね」を見る機能は他のSNSにも存在するが、Tik Tokのようにその動画の再生回数を含めて、一括で見ることができない。他のSNSよりも「いいね」でつながる割合が高いといえるだろう。
私の動画も影響力の強いユーザーに「いいね」してもらえたことから、再生回数が伸びた可能性はある。とはいえ、有名Tik Tokerに比べると、まだまだ知られていない存在。底辺Tik Tokerといっても過言ではないだろう。もう少し活動を続けて、その本質を見極めたいと思う。