全滅しているかもしれない。考えたくはないが、あり得る。家に帰ってきたときには、我が家の観葉植物が全部枯れているという事態……あり得る。十分にあり得る。もはや賭けだ。1個250円で買った自動給水器『水やり当番』に賭けるしか……ない。
──そんな気持ちで私が自宅を出たのは、今から2カ月ほど前のこと。旅行で家を10日ほど空けることになったのだが、私は不安だった。『水やり当番』の給水能力が、不安で仕方なかった。
・水やり当番とは?
そもそも『水やり当番』とは、その名の通り植物に自動で水をあげるもの。パッケージの裏面には「毛細管現象で水を吸い上げ植物の水枯れを防ぎます」と書かれていたが、早い話が「ゆっくりじわじわと給水するヤツ」といった感じだ。
給水量は1日約200〜300ミリリットル(Mサイズ)らしい。ってことは、モノによって給水量にある程度の差があるということ。……ってことは、私が購入した4つの『水張り当番』のうち、どれが “ドバドバ給水系” で、どれが “ちょびちょび給水系” なのだろう?
その点が気になったので、私は旅行に出かける2日ほど前に簡単な実験をしてみた。じょうろに水を貯め、自動給水器の管の一端をぶち込む。そして、本来は植物の鉢に挿す部分を空の容器につなげて、どれだけ給水されるのかを確かめたところ……
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結果を見て、一瞬「……」となってしまった。というのも、水滴レベルしか給水されないモノもあれば、「気合でバリバリ水を溜めました」的なモノもあり、ようは想像以上に給水量の差があったのだ。ヤル気あるヤツと無いヤツの差が激しすぎる。
もちろん、実際に植木鉢に挿したり、もしくは給水ホースをしっかり伸ばしたりすると結果は変わっただろうが……なんか不安だ。そんな気持ちで『水やり当番』を見ると、「給水量は適当で行きます☆」と言っているような気がしなくもない。
──大丈夫なのだろうか? 2個で500円、1個250円という価格を考えれば、「安いのにしっかり仕事をしてくれている」と言えるかもしれないが、正直なところ「もう少し高いのを買った方が良かったのでは?」という気もしてくる。
かといって、今から新しい自動給水器をAmazonで買っていたら、旅行の出発に間に合わない。というか、旅行前のバタバタしているときにそこまでやっている余裕はない。それにもし安心できる自動給水器を買ったとしても、家に誰もいない状態が10日も続く以上、ある程度 “賭け” 的な要素はある。だったら……
『水やり当番』に賭けよう。家に誰もいない間、我が家の植物(ウンベラータ・クッカバラ・アロカシアオドラ)に水を与えてやってくれ! 頼むぞ、水やり当番!! ……そう願って、家を出たのである。
そして10日後
家に帰った私は、すぐに植物を確認した。大丈夫なのか? それともアウトなのか? 恐る恐る、植物に目をやったところ……
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セーフ!
実に青々としとる。
風による影響はあったものの、少なくとも水やり当番はしっかり仕事をしてくれていたようだ。
・候補の1つとしてはアリ
というわけで、不安を吹き飛ばす結果を残してくれた『水やり当番』。あくまでも私の場合は大丈夫だったというだけなので、どのようなケースで100%植物を枯れさせないとは言い切れないが、「家の不在中に植物をどうしようか?」と悩んでいる人は、自動給水器の候補の1つとして考えてみてはいかがだろうか。
また、本サイトでは以前にも別の自動給水器『水やり楽だぞぅ』を紹介しているから、そちらも合わせて参考にしてみてくれ。
参考リンク:Amazon『水やり当番』
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼バケツの水は空になっていたが……
▼なんとかセーフ!!