今や国民的スナック菓子と言っても過言ではない、カルビーの『じゃがりこ』。あの食感、深いじゃがいもの味わいは、私(耕平)の好きなスナック菓子ランキングでも、TOP3に入るくらいの名作と呼べる商品だと思っている。
そんなじゃがりこを、自宅で素材から作れるセットが販売されていることを知っているだろうか? その名も『じゃがりこバケ土(バケツチ)』というもの。
まぁ、『じゃがりこ』という名前が付いているものの、一言で言うと「じゃがいもの自宅栽培キット」だ。そうは言っても、いつも食べているじゃがりこを素材から自分で作って食べられると言うのは、非常に興味深い。
果たして、ガーデニング未経験者のアラフィフ親父でも、”リアルじゃがりこ” を育てて食べることができるのか? そこには衝撃的な結末が待っていた……。
・ホームセンターでGET
この『じゃがりこバケ土(1628円)』だが、そもそも私は存在すら知らなかった。たまたま近所のホームセンターに用事があり、お店に入った瞬間、その商品が目に飛び込んできて、何かがビビッ! ときた。
ふと隣に目を向けると、作り方が書いてある。
自宅栽培など興味すらなかったが、種芋を土に植えて、水をやるだけ。これなら、大好きなじゃがりこを素材から作れるのではないか? と思い、速攻で購入。
実際は種芋が別売されていて、ベランダで栽培するのにレンガが2つ必要となるので、商品の購入代金のほかに600円ほどかかった。
・自宅で栽培開始
さっそく自宅に帰り、準備を進めていく。
作り方は容器の裏に書いてあるので、この通りに作業を進める。
まずは容器から、中身を取り出す。
ベランダに移動し、容器にビニール袋を敷いて土ブロックを入れる。
そこに4リットルほどの水を注いで……
土が膨らんできたら……
ビニールごと容器から取り出して……
そこに肥料が入った土を入れて……
混ぜ込む!
その後、容器の底に穴を開けて……
土を少し入れた後に、種芋を入れて……
残りの土を全て入れて……
最後に水をたっぷり入れて……
ようやく、準備完了!
・衝撃の結果
ここまで来たら、あとは定期的に水をやって、芽が出て収穫するのを待つだけ。だいたい芽が出てくるまでに1ヶ月、収穫までに3ヶ月かかるとのこと。
そして、水やりを続けること1ヶ月……
芽が出てきた!
初めての家庭菜園で、生命が誕生した瞬間……これは何にも代え難い喜びだ。ちなみに種芋は2つ植えたが、発芽したのは1個のみだった。
その後も順調に育っていく。
青々とした葉がどんどん茂ってきて、まるで我が子の成長のように見守る日々が続く。
そして2ヶ月が経過。季節も春から日中30度を超える夏日が続くようになる。そろそろ収穫時期か? と思っていたが、ゴールデンウィークが明け、以前から計画していた家族旅行で家を3日空けることになる。その後バタバタとしていて、さらに3日くらい水をやるのを忘れてしまっていた。
ハッ! と思い出し、ベランダに向かうと……
ギャーーーーーァァァァ!!!!
なんと、あれだけ青々と茂っていた葉っぱが、見る影もなく枯れてしまっていた……。これはかなりショックだ。こうして、初めての家庭菜園は失敗に終わった。
その後、ゴミ袋に入れて供養する気持ちで見送る。はぁ〜、自分のダメ人間さが痛感した瞬間だった。事前にしっかりと計画し、自動給水器などを準備しておくべきと深く反省している。
植物一つも満足に育てられない現実に自己嫌悪に陥った時期もあったが、いつまでも悲しみに暮れているわけにはいかない。今度はまた違う形でチャレンジして、今度こそ初めての自給自足を体験したいものである。
参考リンク:カルビー『じゃがりこバケ土』
執筆:耕平
Photo:RocketNews24.
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