レッドブルやモンスターなどのいわゆるエナジー系。筆者はエナジー系によくある一発でそれとわかるケミカルなフレーバーが大好きだ。まだ試したことのないブツを見つけると、とりあえず味が気になって仕方がない。ウマいかマズいかではなく、面白いか否かが評価ポイントである。

そんな筆者が東京駅近辺をうろうろしていたとき、とある博物館の物販コーナーで気になるブツを発見。「体力式アミノ酸」というエナジー系シリーズのゼリーにようかん、そしてキャンディだ。ゼリーはともかくようかんにキャンディなんて興味をそそられるじゃないか。さっそくゲットして食べてみたぞ!

・東京大学が開発

ちなみに、とある博物館とは東京駅そばの商業施設「KITTE」内にあるインターメディアテクのこと。ここは東京大学と日本郵便株式会社が運営している無料の博物館。今回試す「体力式アミノ酸」シリーズも東京大学が開発したらしい。

販売場所が博物館の物販コーナーというところや、東京大学が開発などなかなかの変化球ぶり。まずはよくあるゼリーから試してみようと思う。こちら、1つ1つのサイズが小さいので今回は6個入りで900円のパックを購入。

1パック100mlで、丁寧に説明書がついていた。成分を見ると、この手のエナジー系にありがちなタウリンやカフェインは入っていないようだ。まあ商品名にもアミノ酸と書いてあるし、こいつの武器はアミノ酸なのだろう。



また、面白いのは付属のストローだ。なんだろうこれは……途中に穴があけられている。こんなストローは生まれて初めて。わざわざ加工してこうなっているのだから、きっとこの穴が何か重要な機能を有するのだろう。



・めちゃくちゃりんごゼリー

さっそく説明書の通りに飲んでみると……りんご! パッケージにもりんご味と書いてあったが、思った以上に普通のりんごゼリーだ。もっとSFチックな、色々と改造されすぎてケミカル感を隠し切れないりんごを期待していたのだが、これは普通のりんご味ィィイイイイ!

量が少なく一瞬で飲み干してしまったが、ちゃんとしたりんごゼリーでおいしい。ためしに皿に空けてみたが、やはり見た目もりんごゼリーだった。風邪で食欲が無いときとかにはいいかもしれない。そういえば子供の頃に熱で寝込んだときに食べた、すりおろしりんごもこんな感じの味と量だった。それと、ストローは穴のおかげか吸いやすかった。



・エナジーようかんを試す

ゼリーはどうにも普通だったが、ようかんはどうだろう? エナジー系のようかんなんてそれだけでレアだと思うし、これは期待できそう。フレーバーはエナジー系にしては地味な感じが否めない抹茶。こちらは1パック3本入りで648円だ。



しかし白い真空パックに入ったようかんだなんて、あふれ出る近未来感に期待は高まる。開けてみると、中身は普通の抹茶ようかん。いやいや、まだあわてるような時間じゃない。肝心なのは味である。さっそく食べてみると……


これは草!


抹茶のふりをした草味! キタアァァアアアア!! この隠しきれていないパチモノ感……まるでディストピア化した未来で低級な市民が食べてそうな抹茶風のナニか……。ウマいかどうかを聞かれると正直ウマくはない。

どこをどう味わっても抹茶を語るなにか別の草フレーバー。しかも微妙に粉っぽいところや、もはや草ですらなく妙に漢方薬じみた後味は間違いなくマズい。しかしこれこそ筆者がこの手の変わったエナジー系に求めるもの。ようかんは中々に高ポイントである。

・キャンディはどうだろう

ようかんの奮闘によりテンションがあがってきたところでキャンディの登場だ。パッケージのデザインはゼリーやようかんと同じもの。1袋に15個のキャンディが入っており、値段は500円。普通のキャンディよりもなかなかに高い。



取り出してみたが、見た目は普通の抹茶キャンディ。特に変な臭いがするとか、見た目が奇抜ということもない。ゼリーやようかん的にも、東京大学は外見を普通にすることにそれなりに注力したのだろうか。さっそく食べてみると……


それは草wwwww


ようかんを越える草フレーバー!! あまりの草味に草を生やしてしまった。多分ようかんの味をつけるために使っている何かしらの香料のせいだと思うのだが、キャンディではそれが濃縮されている感がある。

・脳裏に浮かぶ馬屋

食べて気づいたのだが、このキャンディはよくあるキャンディよりも少々もろい気がする。ものすごく簡単に噛み砕くことができてしまい、噛み砕かれることで一気に草フレーバーが口の中全体に広がる。

それと、3つほど食べて気づいたのだが、この草の匂い……どことなく牧場とかにある干し草に似ている気がする。キャンディを口にほおばり目を閉じれば、そこは馬たちが駆け回る広大な草原……とまではいかないが、馬屋くらいなら目に浮かぶレベル。

・一風変わった東京土産としてならアリか

というわけで、東京大学が開発したという「体力式アミノ酸」シリーズ。謳い文句的にはアミノ酸で体力をチャージするみたいなエナジー系食品。正直に言って「おいしい」という点を求めている方にはお勧めしない。また、体力が回復したかについても全く実感はない。

しかし、筆者のように面白そうなナニかを食べたいという人ならこのシリーズ、特にようかんはオススメだ! 販売場所も東京駅丸の内南口から徒歩2分なため、「ちょっと変わった東京土産」にはなかなか適しているのではないかと思う。オンラインストアもあるので、気になる方はチェックしてみよう!

参考リンク:体力式アミノ酸ゼリーオンラインストアインターメディアテク
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.