仕事中に気晴らしは必要だ。あまり根を詰めて作業をしても、かえってパフォーマンスが下がることもある。だが、その気晴らしが度を過ぎるのはいかがなものだろうか? たとえば、中高年に絶大な人気を誇るスマホゲーム「ポケモンGO」に入れ込む人がいる。

昼食時に出かけるならわかる。買い物のついでに出かけるならわかる。だが、ゲームのために出かける回数が1日に5回とか7回とかなると、完全にやりすぎだと思うのだが……。当編集部でもやりすぎの人物がいるので注意したところ、驚くべき反論をしてきた。その言い分がひどい。ポケモンおじさんはみんなこうなのか?

・周りが見えないポケモンおじさん

当編集部でもポケモンGOの記事を率先して書く、P.K.サンジュンと原田たかしは、このゲームのヘビープレイヤーだ。ゲームに対しての情熱がアツく、それゆえにいち早く情報を掴んで、素早く記事を執筆する。その点においては大変優れていると言えるだろう。

だが、あまりにも熱中しすぎて、日に何度もモンスターを捕まえに出かける始末。ある時には、目の前に私がいて、真後ろに編集部のYoshioがいるのに、まったく気づかくことがなかった。


・沈黙を貫くポケモンおじさん

これはちょっと「検証する」というレベルと超えている。むしろ、検証という名のもとに、遊びに出かけているようにしか見えない。そこで注意することにした。また出かけようとしたので……


佐藤「サンジュン、どこに行くの?」

そういうと。彼はこちらを一瞥するのみ。

サンジュン「……」


また別の時に、今度は原田と。




佐藤
「お前ら、どこに行くんだ?」

佐藤「またポケモンか?」

サンジュン・原田「……」


・驚きの言い分を放つポケモンおじさん

30代40代のおじさん2人が、頻繁に職場を離れてゲームに興じているのはあまりよろしくない。ここはひとつバシッ! と言わなければ。そう思い、また別の機会に注意した。


佐藤「さすがにやりすぎだと思うぞ、サンジュン」

サンジュン
「……」


佐藤「モンスター集めたって何にもならないだろ、おい」

サンジュン「……」


佐藤「仕事中だぞ」

すると、サンジュンは小さな声で吐き捨てるようにこう言った。


サンジュン「仕事してる場合か、バカヤロー……」


・上へ行けるはずのポケモンおじさん

彼はとても優秀な男だ。あらゆる面において、他のメンバーを凌ぐ力を持っている。また、場の雰囲気を盛り上げることが出来る上に、細やかな気遣いのできる、繊細にして大胆な男だ。素晴らしい人材であることは認めよう。

だが、年長者の私から見ると、もう少し “大人” になった方が彼はさらに「上へ」と行けるはずなのだが。ここはグッと堪えて見守るのも年長者の務め。いずれにしても、ゲームのやりすぎには注意しよう。

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24