車を所有している人は「そろそろ洗車しようかな~」と思いつつも、先延ばしにしていることも少なくないだろう。それもそのはず、車はすぐに汚れるし、しょっちゅう洗っていたらキリがないからだ。

気がついたら車体に文字が書けるくらい汚れてしまった……という場合もあると思うが、そんな車の汚れを作品の材料にしてしまうアーティストがいた。なんとトラックに積もったダストを利用して、荷台いっぱいに絵を描くというのである!

・車の汚れを利用して絵を描くアーティスト

米ニュースサイト『boredpanda』によると、車の汚れを利用して絵を描いているのは、ロシア人アーティストのニキータ・ゴルドヴさんだ。彼は路駐している汚れた車に目をつけ、ダストが積もった車体をキャンバスにして大掛かりなアートを残している。

アートの投稿されたニキータさんのInstagramを確認すると、どれも圧巻! 大きなトラックの荷台部分に描かれた恐竜の化石やロボコップ、トラなどなど、車の汚れを利用したようには全く見えないのである!

・まるでモノトーンのアート作品みたい!

また、Instagramには作業の様子を捉えたタイムラプス動画も公開されている。ニキータさんは布切れで車体にラインを入れながら作品を仕上げていく。絵具やスプレー缶を使うのとは違い、間違ってもダストを足したり色を付け加えたり出来ない。それだけにアーティストとして力量が問われるところだが……

彼は一発勝負で汚れを芸術にしてしまう。それでいて、どれも高いクオリティ。事情を知らない人だったら、トラックにモノトーンやセピア色の広告アートが施されているのかと勘違いしてしまいそうである。

・こんな落書きなら大歓迎!?

海外では、そろそろ洗車が必要な汚れた車の窓などに「Wash me:僕を洗って」という言葉や、ニコちゃんマークを描かれてしまうことが少なくない。普通だったら、自分の車に落書きされたらイイ気がしない人がほとんどだと思うが、このアートなら洗えばすぐに落とせるうえ超見栄えがするので大歓迎ではないだろうか。

それにしても、大きな作品を残せるほど汚れたトラックを見つけるのが大変そうだが、ニキータさんが住む地域では苦労しないのか、かなり数多くの “汚れアート” を仕上げている。もしかしたら彼の噂を聞きつけて、自分の車をキャンバスにしてもらおうと洗車しないドライバーもいるのかもしれない!?

参照元:Instagram @proboynickboredpanda(英語)
執筆:Nekolas

▼まるで映画の広告みたい!

▼車の汚れを利用したアートには全然見えない!

▼こんなクールな作品を描かれたら洗車したくなくなっちゃう!?

▼こちらは映画『ロボコップ』に登場するキャラクターだと思われる

▼タコをデザインしたダストアート