大会前、いったい誰が予想しただろう。ロシアW杯を前にしたハリルホジッチ監督の電撃解任、西野監督が就任してから結果も出ないことで1勝どころか1点もとれないと思っていた人も少なくないだろう。
しかし、サッカー日本代表は予想を覆す快進撃で決勝トーナメント進出を決めた。2018年6月27日、グループリーグ第3戦の2試合が行われ、ポーランドと対戦した日本は0−1で敗れたものの、勝ち点で並んだセネガルにフェアプレーポイントで競り勝った。
・グループ2位で決勝トーナメント進出
グループリーグ2戦を終えて1勝1分の日本は勝ち点4。引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる有利な状況でポーランド戦を迎えた日本は、セネガル戦から大幅にメンバーを入れ替えて試合に臨んだ。
前半をスコアレスで折り返した日本は、迎えた後半14分にセットプレーからポーランドに先制された。しかし、セネガルがコロンビアに失点したことで状況は変化し、負けてもフェアプレーポイントの差で決勝トーナメントが見えた。
もしセネガルが得点すると一気に地獄へと突き落とされる中、日本はボールを回しつつそのまま試合終了を迎えた。結果、1勝1敗1分で勝ち点4。そしてセネガルが0−1でコロンビアに敗れたため、フェアプレーポイントでわずかに上回った。
グループ首位で決勝トーナメント進出を決めたのはコロンビア。日本は2位で決勝トーナメントに駒を進めることになり、2010年の南アフリカ大会以来8年ぶりの快挙を成し遂げた。これに対して日付をまたいで観戦したネット民からは、以下のようなコメントが出ている。
・ネットの反応
「まぁ、目的は決勝トーナメントに進むことだからね。」
「日本決勝トーナメント進出おめでとう!!」
「綺麗ごとは言ってられない!日本決勝トーナメント進出!」
「一応決勝トーナメント進出おめでとう!だけどなんか複雑やな…」
「決勝トーナメント進むためだし仕方なかったのかなぁ」
「いや、決勝トーナメントは凄いけど… う、うーん」
少しばかり後味が悪い試合の終わらせ方もあってか、素直に喜べない人もいたが決勝トーナメント進出を喜ぶ声が多かった。次戦の相手はイングランドかベルギー(この後27時キックオフ)。いずれも強豪国だが、サッカーは何が起きるか分からない。歴史を塗り替えるベスト8まであと1勝。ガンバレ、ニッポン!
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.