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まるで魂が揺さぶられるような戦いだった。そう、ラグビー日本代表のことである。W杯でグループリーグ4戦を終えて3勝1敗。決勝トーナメント進出こそ叶わなかったが、ここまでの快進撃を誰が予想しただろうか。

おそらくほとんどの人は期待しておらず。ましてや南アフリカ(当時世界ランク3位)に勝つとは、微塵も思っていなかったに違いない。それもそのはず、日本代表は過去7大会で1勝21敗2分と “弱小国” 。近年、力をつけてきていたとはいえ、予選敗退して当たり前と予想されていたからだ。

・戦う集団になっていたチーム

24年間もの長い期間、W杯で勝てなかった日本代表。しかし、そんなチームがエディー・ジョーンズヘッドコーチのもと、一丸で「戦う集団」になり、大舞台で本当に歴史を変えてしまった。

・徹底されていた日本の戦い方

ラグビーは他のスポーツに比べ、体格差がものを言う。日本の選手は体格で劣る上、経験も少ない。だからこそ番狂わせが起きにくいことで知られているが、日本の戦い方……すなわち重心の低いプレーで、選手たちは相手を恐れることなく勇敢に戦った。

・引き分けを捨て勝利をもぎ取る

そこには想像を絶するような厳しい練習もあったに違いない。それでも日本代表は、苦難を乗り越え、真っ向勝負で歴史を変えた。中でも忘れられないシーンとなったのは、初戦の南アフリカ戦だろう。後半40分過ぎにペナルティを得た日本代表は、引き分けで試合を終えることができる状況に置かれた。

しかし、彼らは勝ちを目指した。ひとつでもミスが起きたら、その時点で試合終了となるにもかかわらず……である。相手の人数がひとり少ない状況とはいえ、スクラムからプレー再開。ハードな練習量に裏付けされた自信はもちろんだが、敗北を恐れずに歴史的勝利を奪いにいった選択は震えるものがあった。

・勝って涙

それを踏まえた上で動画「Japan’s emotional celebrations after unbelievable win over South Africa!」を見ると、本当に魂が揺さぶられる。歓喜する選手の姿は、信じて耐え抜いてきたものが実った瞬間そのもの。勝者の涙というものが、やってのけた事の大きさを改めて実感させてくれる。

感動だけではなく、勇気も与えてくれたこの光景。ラグビーに詳しくなくとも「ラグビーとはこんなにもアツいスポーツなのか」と思った人も多いことだろう。それだけ気持ちの入った試合だった。

・2019年は日本開催

南アフリカだけでなく、サモア、アメリカにも勝利したことで世界に発信された「日本のラグビー」。次回ホスト国として出場する大会でも、今回のような魂を揺さぶるプレーを見せて欲しい。また、今大会果たせなかったベスト8にも期待したいところだ。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし

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