突然だが華流好きの皆さん……! TSUTAYAに行ってこんな思いをしたことはないだろうか? アジアドラマや映画のコーナーに行っても、韓流しかない。棚全部が韓流。あってもカンフー映画が数本置かれているくらい。
「あれえ、アジア映画って、韓国とジャッキー・チェンだけなのかなァァァァ!?」
私(沢井メグ)も長らくそう思ってきた一人だ。都心部の映画館では上映されることもあるが、見たいときに行けるとも限らない。現地に行ってせっせとDVDを買えというのか? Rakuten TV とかで1話ずつ課金するしかないのか? いや、映像配信サービスがあるじゃないか!
・台湾コンテンツが見たい! VOD4社を比較した結果!
我が家では、Netflixのほか、Hulu、Amazonプライム、dTVを契約している。それぞれに長所も見たいものもあるのでどれも契約し続けているのだが、「台湾コンテンツ」という点ならNetflix一択だ。
というのも、作品数も内容も圧倒的だからである。試しに、ザザっと「台湾映画」もしくは映画の制作国を「台湾」に指定して検索してみたところ……
・Netflix:18件
・Amazonプライム:2件(見放題のプライムビデオのみ抽出)
・dTV:3件
・Hulu:2件
(2018年3月5日現在)
Netflixブッチギリ! Netflix圧勝!!
これは検索結果から、実際に台湾で制作、もしくは合作したものを抽出した結果だ。というのも、いくつかのVODでは検索結果も正確ではなかったためである。
「それ台湾映画やない、香港映画や……」というのはまだいい。広く見れば “華流” とくくることができる。しかし、一部で「韓国映画やないか!」という事態も発生していたのだ。なんだか、韓流のオマケのような扱いで悲しい……。
別のワードで検索すれば他の作品が出て来るかもしれない。しかし多くの人が検索するであろうワードで引っ掛かってこないなら、ユーザーにとっては「存在しない」に近いのではないだろうか。
・Netflix、ラインナップも胸アツ
さて数の上では圧勝だったNetflix。気になる中身はどうだろう? 2018年3月5日現在、配信されている作品を具体的に挙げると……
・セデック・バレ 第一部 太陽旗
・セデック・バレ 第二部 虹の橋
・KANO ~1931 海の向こうの甲子園~
・海角七号 君想う、国境の南
・若葉のころ
・GF*BF
・あの頃、君を追いかけた
・祝宴! シェフ
・天空からの招待状
などなど……!
何なの、このアツいラインナップはッ!? どれもこれも公開年に現地台湾で話題になっていた作品ばかり。大型のレンタルショップで全てを取り揃えているお店は、そうそうないだろう。
・ドラマも「わかってらっしゃる」
映画以外も好(ハオ)。ドラマは現在30作品が配信されており、長澤まさみさんが出演したことで話題になった『ショコラ』、またかつて台湾で社会現象にもなった『ハートに命中100%』『敗犬女王』『蘭陵王』など胸アツ。
そして新しいところでは2017年の『植劇場』シリーズまで。『植劇場』は8つのシリーズで構成されたドラマなのだが、そのなかでも台湾で最も反響があった『お花畑から来た少年(花甲男孩轉大人)』が押さえられているあたり「わかってらっしゃる!」と言いたくなる。
有名作品が多いので見たことがある作品もあるだろう。でもラインナップを見てたら、また見たくなるやん。これが月額650円~なんてステキやん。
・アジアを含む海外コンテンツに強い
以前の記事でもアジア枠をのぞく「海外ドラマ」でもNetflixが強いとご紹介した。やはり、世界中で展開し、さらに各国でオリジナルコンテンツも制作されているので作品層が厚い印象だ。やはりグローバルに展開している企業だけあると感心した次第である。
ぜひこのまま台湾コンテンツにも強いNetflixでいていただきたい……!
ただね……。Netflixに限らず全てのVODサービスで中国映画が不足気味です。大人の事情なんですかね。
参考リンク:Netflix、Hulu、Amazonプライム、dTV
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.