日本でも店舗が展開されているアメリカ発のファストフード・チェーン店「バーガーキング」。手軽な価格で食事ができるため、若者にも人気が高い同社は、この度「いじめ防止月間」キャンペーンの一環として攻めまくった実験動画を制作した。

米いじめ防止団体「NoBully:ノー・ブリー」とタッグを組んだ実験動画は、インパクトのある仕上がり。しかも、メチャクチャ考えさせられてしまうこと間違いナシなので紹介しよう。

・米バーガーキングが「いじめ防止」の実験動画を制作

動画の設定は、バーガーキングで食事をしている少年がいじめられていて(俳優による演技)、それを見た周りの人たちが、どんな反応を示すかが映し出される。トレーに載せたハンバーガーにドリンクをぶっかけられたり、ド突かれている少年に周囲の客は気づいているが、いじめ行為をやめるように進み出る者はいない。

・“いじめ” られたバーガーに対する客の反応は!?

そこで今度は、店員がハンバーガーを拳で叩き潰して “いじめ” ることに。どんなリアクションを客が示すか様子を見ることにすると……なんとペチャンコになって “いじめ” られたハンバーガーに文句をつけるために、続々と客がカウンターにやって来たのだ。

「バーガーが潰れている」とクレームをつける客に、すかさず店員が、「いじめられてないバーガーと、いじめられたバーガーのどちらを注文したんですか!?」と聞き返す。まるで「悪いのは客だ」と言いたげな態度である。

一体、どういうことなのかというと、この動画では少年とハンバーガーを比較することで行動に移す人を検証していたのだ。実験の結果、いじめられたバーガーに文句をつけた客は95パーセントと高い数字に達したのに対し、少年へのいじめ行為を見て止めに入った人は、たった12パーセントという現実を突き付けられるような数字だった……。

・いじめを止めに入った客の行動を見習いたい!

しかし、その12パーセントに当たる人たちの中には、いじめられてションボリしている少年に話しかけて一緒に食事を取りだす女性や、ある男性は「この子にちょっかいを出すのはやめろ!」と注意。いじめを止めるために、誰もが見習うべき行動に出た人もいた。

見て見ぬ振りをするのは簡単だが、それでは何も変わらない。まずは「人をいじめたり嫌がらせはしないこと」を第一に、いじめられている人を見かけたら、助けの手を差し出す勇気を持つことが大切ではないだろうか。

参照元:YouTube
執筆:Nekolas

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