最近は電車の中でも、どこに行っても誰もがスマホと睨めっこをしていて、ちょっとしたきっかけで他人同士が雑談を始める……なんてことが少なくなってきたような気がする。
そんな、ちょっと寂しい状況を改善しようと、海外マクドナルドが店内に「携帯電話を入れるロッカー」を設置! 家族団らんと人々の交流を促す狙いがあるようだが……一体どれだけの客がロッカーを利用していて、その成果は出ているのだろうか!?
・海外マクドが「携帯電話を入れるロッカー」を設置!
米ニュースサイト『Mashable』によると、携帯電話を入れるロッカーを設置する大胆なアイディアを実行したのは、シンガポールはマリーン・コーヴのマクドナルドだ。
「Phone Off,Fun On:電話を切って楽しもう」とのメッセージと共に、店内に置かれたロッカーの数は100にものぼる。店内に居合わせた子供&保護者の交流と家族団らんを楽しんでほしい……との狙いである。
https://instagram.com/p/BaRxVbUAq-d/
・ロッカーの利用状況は……!?
なかなか悪くないアイディアだとは思うが、今のところ、それほどロッカーの利用者は多くないようだ。店舗を訪れた客多数がSNSにロッカーの画像を投稿しているのだが、中身が見える仕様となっているロッカーはほぼ空っぽ……という状態。
なにしろ、客はロッカーを撮影してSNSにアップするのに忙しくて、スマホを手放すどころではないからだ。
・食事中も親子でスマホに夢中
しかも、他人同士が雑談することを期待するどころか、親子が食事中の会話を楽しむことさえ難しい状況らしい。同店舗が302人の保護者にインタビューしたところ、72パーセントの子供達と69パーセントの保護者が食事中にスマホを利用していることが明らかに。
テーブルの隅に「電話を切って楽しもう」とのステッカーが貼られ、携帯電話を置くスペースが確保されているが、ある客は「そこにスマホを置いたけど、5分も持たなかった」とSNSに投稿している。
現時点で、あまりロッカーの効果は表れていないようだが、これからロッカーの利用客が増えて家族団らんを楽しんだり、他人同士の雑談が増えて交流が深まることを願いたい。