「時は金なり」とはよく言ったものだ。時間は誰にとっても貴重で、使い方次第でその価値を高めることができる。そのことわざを地で行くサービス「Timebank(タイムバンク)」が本格的にスタートする。

こちらは人の時間を10秒単位で売買できるサービスで、登録されている経営者やアスリート等、「専門家」と呼ばれる人の空いている時間を、一般の人が購入したり保有したりできるのだ。ということは……もしかして、私の時間も誰かが買ってくれたりするのだろうか? 気になったので、確かめてみたぞ。

当たり前と言えば当たり前だが、「Timebank」では誰でも自分の時間を販売できるわけではない。オンライン上の影響力がスコア化され、その数値が57以上の人のみが時間の発行(販売)を申請できる仕組みになっている。簡単に言うと、ある程度 社会に影響力のある人でないと、時間を販売できないということだ。

・SNSで審査

その審査は、申請者のFacebook・Twitter・YouTube・Instagramのアカウントを使用して行われる。なお、アカウントが公開状態でないと審査をできないようなので、申請したい人はあらかじめアカウントを公開状態にしておこう。

・フォロワー数5647人で挑戦

私はためしにTwitterで挑戦することに。申請時のフォロワー数は「5647」と、それほど多い方ではないのだが……果たしてどうなるのか?

申請の方法は簡単だ。まずはTimebankのアプリをダウンロードし、会員登録をする。ただ、9月12日時点ではダウンロード出来るのがiOS版のみだから注意してくれ。それから「Twitterで診断」をタップすると連携アプリの認証を求められるので、問題ないようなら認証を許可。

すると、スコアの審査結果がすぐに表示される。表示された私のTwitterアカウントのスコアは!?


ナニーッ! 56!! 落ちた。通過スコアの57に1ポイント足りなかった。チキショーッ!!


・落ちても他のSNSアカウントで……

しかしTwitterで落ちても、他のSNSのアカウントを追加連携することで、スコアの上乗せが可能だ。

FacebookとInstagramのアカウントを追加したところ、スコアは以下のようになった。

60ポイントに上昇! ギリギリセーフ!! ということで申請の次の段階へ進むことができた。

・時間の用途

その後、申請用のフォームから個人情報と自分の時間の用途やカテゴリー、対面の可否などを入力して、申請は完了。これを元にして、「Timebank」の運営スタッフとアドバイザーが厳密な審査を行うようだ。

ちなみに、私が申請した時間の用途は、「一緒に食事をする」。専門性の高いアドバイスなんかできないし、講演ができる訳でもない。取り立てて特技がある訳ではないので、そもそもなぜ申し込んだのか、自分でもよくわからない。

ただの暇つぶしである。そんな私の時間を買ってくれる人が、現れるとは思えないのだが、まあいいか……。とにかく、隙間時間を有効に生かしたい人は、「Timebank」で時間発行の申請をしてみてはいかがだろうか。

なお、現在のところiOSアプリのβ版が iTunesからダウンロード可能であり、9月13日より取引開始予定。Android版は準備中とのことである。

参照元:Timebank、iTunes「Timebank」
Report:佐藤英典
Screenshot:Timebank